Kai Kristiansen NV31 dining chair

名作と呼ばれる家具を作り出すのは簡単ではありません。 名作家具は優れたデザインと快適な使い心地とが合わさり、そして人々に愛されることで初めて名作と呼ばれます。 美しいだけなら、ただのオブジェで家具である必要がありません。 使いやすさだけなら、野暮ったい家具を作って、デザイナーなど要らないのでしょう。 そして、人々に愛されなければ家具としては致命的です。 と、まあ、生意気なことを言ってみましたが、本日ご紹介致します ”カイ・クリスチャンセン”の「NV31チェア」を手に取って、改めてそう思いました。今回は、「NV31チェア」が何故名作チェアと呼ばれるのか、チェアの細部にクローズアップしてご紹介させて頂きたいと思います。

カイ・クリスチャンセンのお気に入り

まずは、背もたれから。 美しく、そして緩やかにカーブを描いた背もたれ。座った際に身体に沿うようにフィットしてくれます。 直線の背もたれも悪くないのですが、ダイニングチェアとしてリラックスしながらお食事を楽しんだり、お喋りしたりするのであれば、身体に沿うように設計されたカーブした背もたれがオススメです。 次はアームへ。と言いますか、NV31チェアはアームチェアなのか？という声も聞こえてきそうです。 ですがNV31チェアはまぎれもなくアームチェアなのです。 ジャンルでいうならば、超ショートなハーフアームチェアといった所でしょうか。 現在でも普通のアームチェアはもちろん、ハーフアームのチェアも多く存在しますが、NV31チェアほど必要最低限にアームがデザインされたチェアは無いのではないでしょうか？ 短いが故の長所は、テーブルと合わせた際に椅子の収まりが良く、座った際には自然とアームに肘が掛かり、リラックスした姿勢で座ることができます。丁寧に仕上げられたアームはデザインも秀逸です。 次は座面です。 ファブリックで覆われた座面はウレタンが内包されており、さらにウレタンの下にはウェービングベルトが貼られており、自然と沈み込み込むような優しい座り心地を実現しています。 座面は取り外し可能となっており、お食事の際の食べこぼしやほこりなどが隙間に入っても、座面を押し上げるだけで取り外しができますのでチェアのお手入れもしやすくなっています。 食べこぼしや汚れなどで木材が痛むことを避け、あえて座面を固定しないことで、永く使うことを考慮して作られた設計となっています。 そして、側面の貫のデザインにも注目していきましょう。チェア前面から奥側に向かって貫が徐々に細くなっています。直線的なデザインだけではなく、先細りになることでフレームデザインが軽やかな印象へと仕上げっています。 最後は脚部で締めましょう。注目して頂きたいのはその後ろ脚。 後脚は横から見ると斜めに伸び、後ろから見ると内側に入り込む独特のデザインです。 その特徴的な後脚はチェアの正面・側面・斜め・後ろ姿と、どの角度から見てもそのシャープな脚部が引き立ち、チェア全体を美しく纏め上げてくれているかのようです。 背もたれ・アーム・座面・貫・脚部。それらの全てが綿密に計算されて設計されることでNV31チェアは美しく、快適な座り心地を実現しているのだと思います。 そしてさらに今回オススメしたいポイントはNV31チェアに使われている木材です。 現在は宮崎椅子製作所により復刻したNV31チェアですが、チーク材と今回入荷したNV31チェアに使用されているアフリカンチーク材は復刻品では製作されておらず、ビンテージのNV31チェアでしか入手できません。 アフリカンチーク材は杢目も美しく、また通常のチーク材よりも色味が濃いため、ローズウッドの家具やウォールナットの家具との相性も良く、落ち着いた空間を演出してくれます。 カイ・クリスチャンセンのNV31チェアは当社でも入荷が少なく、同じファブリック、同じ材質で2脚入荷することが殆どありません。NV31チェアはカイ・クリスチャンセンもお気に入りの1脚だったそうです。 1脚でも素晴らしいチェアですが、2脚あるとそれぞれ見る角度も変わってきますので、よりNV31チェアの魅力を楽しめますよ♪ 1脚で探されていた方は勿論、2脚で探されていた方には吉報&朗報です♪

カイ・クリスチャンセン Kai Kristiansen NV31 アフリカンチーク材 ダイニングチェア アームチェア 北欧ビンテージ デンマーク A♪

カイ・クリスチャンセン Kai Kristiansen NV31 アフリカンチーク材 ダイニングチェア アームチェア 北欧ビンテージ デンマーク B♪