Kay Bojesen
Elephant
ただ見ているだけでなく、手にしたくなるようなデザイン。なだらかなライン。
想像力と子供心は玩具の枠を飛び越え幅広い世代を魅了します。
カイ・ボイスンが生涯を通して求めたデザインは、終わりのない物語を夢へと結びつけたと称されました。
本日は、そんな彼の素晴らしいデザインの一つ、「エレファント」を紹介させていただきます。
永遠の子供心が作り出した名作
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木製オブジェで知られるカイ・ボイスンですが一躍知られるようになったのはシルバー用にデザインされたカトラリーでした。
修行を積み銀細工師としての道を歩み始めた彼は、選りすぐりのデンマークデザインを集めたセレクトショップ「デン・パーマネンテ」を創設。
これは現代のデザイン・センターの先駆けともいえる活動でした。
セレクトのみならず銀細工師としての技術を持った彼は当時まだ珍しかったステンレスを用いてカトラリーをデザインします。後にこのカトラリーはミラノ・トリエンナーレ展に出品したところ、3年連続で最優秀賞受賞という快挙を遂げることに。
ですが彼のプロダクトデザイナーとしての才能はこれに留まりませんでした。
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1930年代よりカイ・ボイスンのもう一つの顔となる木製オブジェの制作を開始。
1950年代彼のデザインアイコンとなるモンキーが誕生します。
元々は子供家具の見本市のためにデザインを依頼された「フック」でした。
カイボイスンはハンガーに手の届かない子供でも服がかけられるよう、大人用のハンガーにぶら下げ、より低い位置で子供達が物をかけられるようにとこのモンキーをデザインしたとのこと。
大人が思いつかないようなデザインを大人の視点でする。
このエピソードは彼のデザイナーとしての豊かさと好奇心を象徴しているように思います。
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そして1952年、「エレファント」が生まれます。
円形、直線、ひょうたん型などの分かりやすい形を駆使したデフォルメは「動物のデザイン上の線 (line) は微笑み (smile) にならなければならない」、「木製の動物は本物の動物の真似であってはならない」という彼の強い信念に基づくもの。
彼のデザインの中でもどっしりとした存在感を放つ人気者エレファント。
実は大の動物好きだったカイボイスン。
故に彼がデザインしたのは固定された木彫りの人形ではなく、色んなポーズや動きを楽しめるよう表情豊かに仕上げられています。
豊かな想像力とプロダクトデザイナーとしての才能が木製のオブジェたちに命を吹き込み、今尚愛される名プロダクトにしました。
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長い鼻と大きな耳、そして口を大きく開けた姿が愛くるしいエレファント。
もちろん手足、鼻、首を動かすことができます。
貫禄のあるまるまるとした姿は見ているだけで癒されます。
カイ・ボイスンならではのつぶらな瞳は彼のデザインの特徴といえます。
こだわりを盛り込みながらも玩具としての機能は素晴らしく、素材から形状まで、子供たちを想う故の安心で安全な温かみのある玩具は類をみません。
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使用している材質にも彼のこだわりが盛り込まれています。
彼の木製オブジェにはすべて、贅沢に削り出されたオーク材が使用されています。
重厚感があるハッキリとした杢目を持つことで知られる材質を使用したポイントは経年でした。
経年変化によって、だんだんと色が濃くなり飴色に変化するオーク材。
もともとは明るいベージュ色だった動物たちの少しずつ変化していく様子は少しづつ命が吹き込まれていくかの様。
玩具の寿命は子供が成長した時。
まだまだ遊べても持ち主である子供が大きくなるのは一瞬です。
カイボイスンはそんな一瞬に長い人生を吹き込みたかったのかもしれません。
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デザイナーの感性をこれまでに反映した愛のあるプロダクト自体なかなか見つからないものです。
手に取るだけで温かい気持ちにしてくれるエレファントが次の遊び相手を自由が丘店で待っています。
お探しだった方はこの機会をお見逃しなく。
お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さいませ♪