Bas van Pelt
Vroom & Dreesman Arm Chair
本日は、曲線構造のウッドフレームが目に留まり、細部まで拘り抜いたシルエットがワンランク上のエレガントな雰囲気を醸し出す、50年代のオランダビンテージ『 ペーパーコード ラウンジチェア 』のご紹介♪
曲線のフォルムが際立つオランダビンテージチェア
" バス・バン・ペルト / Bas van Pelt "は1900年生まれのオランダを代表するデザイナーです。脈々と受け継がれる伝統的なフォルムを基礎とし、装飾的な要素を抑えた上質なデザインにより一躍有名となりました。
しかしながら、椅子のアームや背もたれのシルエット等、ベーシックなデザインの中に、どこかオブジェ的な独創性が内包し、座らない時も画になる様な造形表現を確立しています。また同氏がデザインした椅子は、ペーパーコードが使用されているものが多く見受けられ、木製フレームとの質感の対比を上手く取り入れた椅子のラインナップは、コレクター心を擽ります。
こちらのアームチェアは、オランダの大手デパート「Vroom & Dreesman(フローム&ドレースマン)」の為にデザインされたチェアがベースになった一脚。背座一体となった角度のあるペーパーコードシートと、それにあわせたアームの斜めラインがリズムのあるリビング空間を演出しています。
フレームには、きめ細かく優しい木肌により柔らかな雰囲気を漂わせるビーチ無垢材を使用しています。「森の女王」の異名を持つビーチ材は、ご存じハンス・J・ウェグナーのYチェアを始め、数多くの北欧名作で採用されている人気の家具材です。オーク材やローズウッド材の様なはっきりした杢目の濃淡は無いものの、経年により生まれる味わい深いムラ感や、角材の陰影はより美しく感じられ、ペーパーコードの複雑な表情や編み目との絶妙なバランスを感じられます。
ウッドフレームをよく観察してみると、背座の両側面とひじ掛け、後脚は曲線構造。対して前脚と脚部と繋げる貫は直線構造。フレームの部材によりシルエットを変える事で、其々の個性が引き立ち合い、椅子全体の表情にリズムを加えています。背もたれとアームは勿論、脚部はハの字に広がり身体の荷重を支える安定感と共にフォルム全体に動きを与えています。
心地よい肌触りのペーパーコードは通気性が良いので夏は蒸れず、また冬も温かい為、オールシーズン快適にお使い頂け、北欧家具等でも度々登場する製造方法。名前の印象と裏腹に、樹脂を浸透させた紙を撚り合わせてつくる素材は、見た目以上に確りとした強度を保ちます。
同作ではプラン張りと呼ばれる編み方を採用。6本1組、幅2cmで構成された平たいペーパーコードを縦横で大胆に織り合わせ、遠目からでもその表情が分かるシートとなっております。
日本国内での販売履歴は極めて少ないオランダのビンテージプロダクト。北欧ビンテージやUKビンテージ、木味家具等とのコーディネートは勿論、椅子コレクター必見のレアアイテムです。同じものの再入荷が難しい商品となりますので、是非この機会お見逃しなく!ご注文はお早めに♪