OBJEKTO
PAULISTANO ARM CHAIR
ブラジルの南東部に位置するヴィトリア。
そんな熱帯の地域で産まれた建築家、"Paulo Mendes da Rocha / パウロ・メンデス・ダ・ロシャ"。
建築家でありながら家具デザインも手掛ける人物は数多く存在し、 パウロ・メンデス・ダ・ロシャもその一人。
また、作曲家の中にも建築に精通していた偉人も。
建築に求められる数学的な観点と芸術の結びつきは、実に興味深いものがあります。
本日ご紹介するアイテムも、建築家ならではの計算しつくされた幾何学的な逸品です。
MoMAが認めたマスターピース
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フランスのマルセイユとブラジルのサンパウロに本拠を置くデザインブランド、
"OBJEKTO/ オブジェクト" より発表されたこちらのアームチェア。
プロダクト名は、"パウリスターノ / PAULISTANO "。
「サンパウロより」という意味を持ち、OBKEKTの本拠地への敬意と、出身地であるブラジルへの愛を感じます。

全体を模るフレームは、たった一本のロッド”のみ” 。
それを緻密に湾曲させることによって、脚部からアーム、バックレストまで、全ての骨組みを担っています。
アームとベースを繋ぐ線は前面だけのカンチレバー構造。
ポキッと折れてしまいそうな独特のフォルムですが、中までぎっしり詰まったスチール製ロッド。安心の強度を誇ります。

そんなフレームには、肌に馴染むレザーシートが張られています。もちろん本革。
使い込むほど味わいを増していく本革ですが、その過程として、お手入れを楽しめるという魅力があります。
こちらのシートは洋服のごとく前面が開いており、上部から着脱可能。
スポッと外して、満足するまで、お好きなように。日に日に愛着が深まることでしょう。
構造的に「張られている」よりも、「被せられている」の方が正しいのかもしれませんね。

ワイヤーチェアのような座面のフレームがない辺りも特徴のひとつ。
前述のカンチレバー構造は適度にしなり、柔らかなレザーがそっと身体を包み込みます。
着座した際のその体感は上質なハンモックの様で、まさに夢見心地。
そのまま入眠してしまいそうな程、極上のひとときを味わえます。

ノートルダム大聖堂のごとく、見事なシンメトリーに設計されたフォルムデザイン。
シンプルだからこそ素材は引き立ち、それゆえに高級感が生まれてくる。
そんな事を思わせる、至高の一品です。
ぜひいかがでしょうか?
