Engelbrechts
KEVI Stool 2532
もっと使いやすくならないだろうか、もっとより良くならないだろうか。多くの不便を解消するために人類はさまざまな発明を行ってきました。
たくさんの努力や閃きによって今の暮らしがあると思うと、発明家として名を残す人たちって本当に偉大だと思います。
小さな気づきが生み出す大きな功績。家具の世界にもそんな発明家がいました。
フットワーク、軽く
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その名は、Jørgen Rasmussen(ヨルゲン・ラスムッセン)。デンマーク生まれの建築家ですが、チェアを中心に家具のデザインも手掛けています。
中でも1958年に誕生した最も有名なプロダクト「Kevi Chair | ケヴィチェア」は美しいデザインとシンプルな機能性を持ち合わせ、現在のデスクチェアの原型ともいわれています。
所以となったのは脚底のキャスター。それまでの車輪は、金属製が多く重くて不安定。うまく回らなくなるだけでなく床を傷つけたりコストが高いなど多くの問題点がありました。
そこで、双子の兄弟であるイブ・ラスムッセンとともに1965年に発明したのがこのプラスチックのダブル(二輪)キャスターです。
この形状が生まれたのは1965年。当初は異なるキャスターが付いていたケヴィチェアのために開発され、今では当たり前にデスクチェアに採用される定番となりました。
その椅子をベースに作られた「Kevi Stool | ケヴィスツール」。プロダクト名は、当時のメーカーKettel&Villadsen社の頭文字を由来としていますが、現在はデンマークのEngelbrechts(エンゲルブレヒト)社が製造を担っています。
同様のキャスターが用いられているのはもちろんガス圧による座面昇降も備える、まさしくスムーズなスツール。
腰痛持ちだったマネージャーのために人間工学に基づいて設計されたケヴィチェアと比べても遜色ない掛け心地&使い心地を実現しています。
ボタンのような座面デザインとピンと飛び出た昇降用のレバー。それぞれのパーツは可愛らしく思えるのに、ブラックカラーがきりっと全体を引き締めます。
このモノトーンの配色然り、モダンなデザインがインテリア性を高め、キャスターベースによるオフィス感を軽減しているように感じられます。
スツールにキャスター?と懐疑的に思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、ケヴィスツールならデスク用としてしっかりと役目を果たしてくれるはず。
特に、簡易的な作業にはどっしりとしたチェアよりも背もたれがないスツールの方が小回りが利くというメリットが生きることでしょう。
またデスクだけでなくキッチンでの作業用やひとり暮らしのダイニング兼用としてのご使用もおすすめです。
現在のライフスタイルの多様化にもマッチするフットワークの軽いスツール。もしかするとこれに掛ければ発明家のような閃きも降りてくるかもしれません。