Ebenezer Gomme
G-PLAN Fresco Round stool
こんにちは。いつきです。
今回は特別なUKビンテージ家具をご紹介致します。
その名もGーPLAN Fresco round stool。
英国ミッドセンチュリー時代を代表する有名なエベネゼル・グーム社のブランドシリーズです。
英国家具ながら北欧を感じるデザイン。
そんな特別なアイテムを時代背景を交えながら魅力をお伝え出来たらと思います。
読み解く真の価値。
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改めまして、”エベネゼル・グーム Ebenezer Gomme ジープラン G-PLAN フレスコ Frescoシリーズ” の『ラウンド スツール』です。
手掛けたのはビクター・ブラムウェル・ウィルキンス Victor Bramwell Wilkins 。
G-PLAN設立当初から巨匠イブ・コフォード・ラーセンと共に、衰退しつつあった英国家具市場を北欧デザインで開拓したイギリス人デザイナーです。
ところで16~17世紀のエリザベス様式時代から一世を風靡し続けていた英国家具が、当時衰退していた訳は何故だと思いますか?
第二次世界大戦により、物資不足に陥ったイギリス。
政府からユーティリティスキームと呼ばれる規制が敷かれ、自由に色々なものが作れない状況だったそう。
そして1950年代になると北欧家具が台頭し始め、イギリスの市場も奪われ始めます。
それに危機を感じたエベネゼル・グームの当時の責任者ドナルド・ゴム氏がこれまで続いていた英国の伝統的なデザインを一転させます。
そしてデンマークからはイブ・コフォードラーセンを。
自国からはビクター・ブラムウェル・ウィルキンスを。
優秀なデザイナーを迎え入れ北欧デザインのG-PLANが生まれたのです。
北欧デザインの力で英国家具市場を見事復活させたラーセンとウィルキンス 。
苦悩と研鑽の日々があったからこそ、優れたデザインを高い技術力と工夫で実現し、現在まで高い評価を得ているのです。
この二人の活躍なしに英国家具は語れませんね。
さて、スツ―ルを見ていきましょう。
用いられたのはアフロモシアと呼ばれる珍しい材。
硬く保存性の高い材で収縮も少なくチークの代用材としても扱われる高級木材です。
高級感のある北欧デザインを体現するにはチークの杢目や飴色艶の美しさや耐久性が必要となるでしょう。
アフロモシアは”アフリカンチーク”とも呼ばれるほど銘木に劣らない材。
杢目や艶の美しさそのままに、北欧を感じながら迷いなくお使い頂ける事でしょう。
北欧スタイルの家具に多く使われるチーク色の木材とイタリアのファッショナブルな彫刻の外観を組み合わせて生まれたフレスコシリーズ。
直線・美しいカーブ・交差する中央脚・細身の立脚。
デザイン性の高い脚部と優しい色合いのベージュ座面は組み合わせは、高級感を漂わせつつもどこか家庭的な印象に感じます。
フレスコはもともとドレッサーに合わせて使用できるよう設計されました。
ミニマルなサイズ感ですのでオットマンやキッズチェア、趣味用としてお使い頂くのもいいかもしれませんね。
様々な住宅事情に合わせて使用出来る万能さも魅力的です。
厳しい時代を切り開き、逆境を跳ね除けたジープラン。
確かな品質と技術力の高さは苦難を乗り越えたからこそのものでした。
歴史から学ぶからこそ、真の価値を理解でき愛着が湧く。
お探しの方はお早めに。