Ebenezer Gomme G-Plan
Danish lounge chair
本日は、鋭い削り出しにより生まれた繊細な造形が、人間を取り囲む最小の建築としての価値を見出した美しいデザイン" エベネゼル グーム / Ebenezer Gomme社" ジープラン / G-PLAN "『 ダニッシュ Danish ラウンジチェア 』のご紹介♪
均衡のインフィニティ


古き良き北欧の伝統的デザインに影響を受け、イギリスの老舗家具メーカーE.Gomme社(1898年創業)より1952年に発表された『 ジープラン / G-PLAN 』。それはトレンド的存在としてロンドンを中心に瞬く間に浸透。1950年代の北欧家具ブームをイギリスで最初に取り込んだ事で知られています。
G-PLANの「G」はグーム社の頭文字、「PLAN」は、プランニング(ライフスタイルを計画する)というコンセプト。商品単体としては勿論、少しずつ買い揃えトータル的にモダンの空間づくりを楽しむという、当時では画期的な発想でした。1960年代にはロンドンの都市生活者を中心として人気を集めました。


デザインを手掛けたのは1950年代のダニッシュモダンの黄金期を牽引した巨匠イブ・コフォード・ラーセンになります。スネーカーギルド賞等の栄誉ある賞を数多く受賞。名作” エリザベスチェア “は1958年にエリザベス女王がコペンハーゲン滞在の際に購入した事で名づけられました。同時代にハンス・J・ウェグナーやフィン・ユールといった著名な巨匠たちがいる中で、同氏は本国デンマークよりも、アメリカやイギリス等の海外市場向けのデザインが高く評価され、「デンマークデザインの隠れた巨匠」ともいわれています。
「椅子の詩人」と呼ばれたウェグナーと比べると、ラーセンは建築家的思考が強く、家具を「空間を構成するひとつの要素」として捉えていました。また「家具の彫刻家」フィン・ユール作品が量産に不向きな有機的フォルムが多いのに対し、同じく彫刻的でありながら、風を切る様な鋭いラインが印象的。芸術作品の様な造形美を保ちながら、高品質な量産ラインに乗せる事が出来る、産業デザインとしてのバランス感覚に長けていました。


量産可能なデザインに強みを持つイヴ・コフォード・ラーセンですが、当時は安価な模倣品が溢れ始めた時代。「ダニッシュ / Danish」シリーズでは、大衆向けのジープラン製品とは明確に差別化し、ハイエンドコンセプトとして開発されました。
それは「最高級のデンマーク・デザインを、英国の暮らしに」とコンセプトの基、本物の美と質を提示するもの。日常使い出来る最高級の彫刻は、熟練職人のクラフトマンシップと工業化の狭間でどこまで再現できるかという挑戦でした。「美しい加工が難しい」と言われている硬木アフロモシア材を敢えて採用している木材選定からも、ラーセン自身が自分のデザインを容易に消費されるのを嫌っていた事がわかります。



ラーセンの代名詞とも言えるスピア・アーム(槍状の肘掛け)。また長くテーパードされた脚部。そんな細部への拘りと調和をはかるように、背座のシートとフレーム接合部には隙間が設けられ、本来圧迫感が感じやすいハイバック構造に対して、風通しの良い浮遊感が生み出されています。
計算された角度は安楽性を生み、座った瞬間にそれが見た目一辺倒ではない事が体感で理解できます。空間中央への設置はもちろん、お部屋の隅に斜めに置いたり、空間にリズムを生み出しながら、読書やうたた寝のための心の余白を作り出してくれます。

極限の線が刻む 虚空の重み
濾過された美は 余白に宿る































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