Edsby Verken
Fanett Chair
本日は、アルヴァ・アアルトやル・コルビュジエに師事し、「ドムスチェア」を始めとする数多くの傑作を世に誕生させた北欧フィンランドの著名デザイナー" イルマリ・タピオヴァーラ / Ilmari Tapiovaara "による名作『 ファネットチェア / Fanett Chair 』のご紹介♪
森と湖の子


イルマリ・タピオヴァーラは1914年にフィンランドの首都・ヘルシンキの北" ハメーンリンナ "に生まれました。1937年ヘルシンキ中央応用美術学校家具デザイン科を卒業後、パリのモダニズム建築家ル・コルビュジエの事務所でアシスタントを務めました。
そして当時フィンランド最大の家具メーカーとして知られていた" ASKO "社のアートディレクター兼デザイナーとして活躍。勉学は勿論、就職先も家具に関係する長いキャリアを持っていましたが、同氏は伝統的な家具デザインの閉塞的な世界に止まる事を良しとせず、その才能はグラフィックやカトラリー、映画のポスター、木彫り作品に至るまで、枠にとらわれない幅広いジャンルで活かされました。ミラノ・トリエンナーレでは6度も金賞を受賞する等、世界的評価を受けています。


同氏の母国フィンランドは、日本と同じく国土の約70%が木々に囲まれた"森と湖の国"。しかしながら美しくピースフルな印象とは裏腹に、特に戦時中人々の生活は貧しく、また年の半分を「極夜」の厳しい環境下で過ごしていました。物資が不足する中、限られてた資源と人の知恵により、高い創造力で豊かなモノづくりするフィンランド独自の用の美が成長していきます。
タピオヴァーラは戦中に徴兵され戦場の最前線へと送り込まれますが、戦闘ではなく後方支援として疲弊する兵士の心身に"人間らしい環境"を与える「建築」の仕事を任されます。
予算も道具も十分ではない状況下で、森から木を伐採し、知恵を絞り温かみある最高の環境を作る。「人への思いやり」その経験がタピオヴァーラの創作の原点となり、戦後も「人々のためのデザイン」をテーマに、時代や地域の垣根を超え、民衆に求められる普遍的な家具の創造は続きます。


そんな資源を活かし用に徹したフィンランドの生活と、タピオヴァーラの建築とデザインの歴史が垣間見れる代表作『 ファネットチェア 』。
1950-70年代にかけてスウェーデンとフィンランドで製造されていましたが、製造を手掛けたスウェーデンの" エズビーヴァーケン / Edsby Verken "社は元々家具製作とノルディックスキー用品の販売をしていました。
スキー業界からの撤退の折、大量のバーチウッドを消費する為に木製椅子の製作を開始。1949年にイルマリ・タピオヴァーラを迎え入れ発表した同作が、奇しくも同社最大のヒット作となりました。
フレームに使用されているバーチ材は、緻密な木肌、控えめな杢目による上品さ、硬く、強度があり、耐水性に優れた特徴を持つ確りとした材質により、「森の貴婦人」の異名を持つ家具材です。


すっきりとした抜け感のあるスピンドルバックの背もたれ。細身のフレームで構成されたフォルムは、その周囲に醸し出す気配も含めてデザインされているかのようです。
また脚部は1本の木より削り出す葉巻型のターニングレッグを採用。ハノ字に広がる確りとした安定感と、貫により繋げられ強度が増されています。
プライウッド成型でつくられた三次元曲面の背座は、身体のラインに沿ってフィットし、長時間の着座による身体への負担を軽減。また座面はお尻の形にあわせて絶妙な凹凸を表現しています。

自然と共存する人の暮らし。
加飾による主張が無い静けさ漂う木の気配。
その背後に森や湖の静穏な風景が感じられます。











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