unico
DOZE High Back Chair
豊富なシリーズ展開やテイストの家具で老若男女問わず幅広い層から支持されている人気の国内ブランド、unico(ウニコ)。
インプションでも見ない日はないと言っていいほどの定番ブランドとなっています。
日々ウニコ家具が入荷する中で、ずっと気になっていたことがあります。
それは、たまに見るunicoとTON(トン)社によるダブルネームの家具なのですが、一体両社にどんな関係があるのでしょうか?
本日は、そんな10年程前にunicoで取扱いしていたTON(トン)社のラウンジチェアをご紹介いたします。
美しい曲木の秘密は、TONに有り。
>>この商品の詳細を確認する
ミヒャエル・トーネットが創設した世界を代表するチェコ発の曲木家具ブランド、TON(トン)。
当時から150年経過した今でも変わらぬ技術で、世界中のカフェやレストラン、オフィスなどで愛用され続けています。
こちらのラウンジチェア、お買取りさせて頂いたお客様から「ウニコで買った・・・」と聞いて一瞬疑ってしまったのですが、曲木のフレームを見てunicoで取り扱っていたTON社の家具のことを思い出し、アーム側面にメーカーシール、座面裏の不織布にはメーカーのロゴもプリントされていたので、紛れもなくTONのものであると確信しました。
今回改めてunicoについて調べたところ、残念ながら深堀りできるまでの情報は集まりませんでしたが、一つだけ、実は元々海外メーカーの家具や雑貨を輸入販売していたことが分かりました。
現在はオリジナル商品をメインに打ち出していますが、代官山に1店舗目がオープンした10年程前まではTON社のスピンドルチェアやベントウッドチェアなども販売していたようです。
今回のラウンジチェアもまた、おおもとのメーカーであるTON社ではBruxelles(ブリュッセル)と呼ばれているのを、unicoではDOZE(ドゥーゼ)というシリーズ名に替えて販売。
TONというメーカーのネームバリューも相まって、廃番となった今でも人気が絶えないシリーズとなっています。
一番に目を惹かれるのは、TONが生み出した唯一無二のしなやかな曲木フレーム。硬い天然木(ブナ材)を蒸して柔らかくしカーブをつけるという画期的な「曲げ木技法」により実現しています。
そんな美しいフレームデザインを引き立てるかのように、シートクッションはオーソドックスなフォルムとカラーに抑え、軽やかで上品な佇まいに仕上がっています。
一見無地にも見えるファブリックは、さりげないダイヤ×ドット柄で構成され、更に上からストライプのステッチが施されています。
この絶妙なコンビネーションが男女問わず使う人やその人の好みが限定されない、寛容さを作り出しているのかもしれません。
オリジナルバージョンには、ハイバックとローバックの仕様があったようなのですが、unicoから発売されたのはハイバックのみ。
一般的なハイバックチェアは空間を圧迫するようなイメージがあり、スペースに余裕が無いとなかなか取り入れずらいものですが、同チェアはスリムなフレームの形状もあってか不思議と重苦しさを感じません。
男性でも背中から頭にかけてしっかりとホールド感が体感できる快適な座り心地で、やや硬めのクッションにより長時間でも安心してお座り頂けます。
TONの家具をはじめ、輸入販売の事業を通じて様々な優れたデザインに触れてきたunico。
それらの経験が現在のオリジナル商品のルーツとなっているのではないでしょうか。
今回はunicoのマイナープロダクトのご紹介でした。
国内メーカーとしては定番のunicoでTONの家具を取り扱っていたと聞くと、一気に親近感が湧いてくるのは私だけでしょうか?