E&Y
MATRIX TABLE
つなぐ・折り畳む・重ねる。
空間に固定される家具に順応性を与え、且つ家具としての実用性をも与える。
本日ご紹介させて頂くのは「機能的彫刻」と称される名プロダクトです。
“E&Y”より「MATRIX TABLE」をご紹介させて頂きます。
シンプルなリズム
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1985年に福岡で設立されたファニチャーレーベル”イーアンドワイ / E&Y ”。
現在は東京を拠点とし家具やオブジェクトの編集と開発、製作及び販売を行っています。
デザインリソースは世界中のデザイナーからによるもの。
マトリックステーブルを手掛けたのも国外のデザイナーです。
ロンドンを拠点に活躍するデザイナー、アンドリュー・タイ。
コンテンポラリー・ファニチャーの更なるクオリティを提案し、新しい素材やプロセスを探究し続ける英国人家具デザイナーです。
彼のデザインの特徴はエレメントをリピートさせるデザイン。
ただ繰り返されているだけでなく、それぞれのパーツが分離し別のフォームに組み立てられるという順応性を持ち合わせています。
ビスやネジを用いずそれぞれの板のスリットが組み合わさることで形作られるベース。
規則的にかみ合うことで確りとした安定感が叶えられています。
各パーツは簡単に分離が可能。
別のフォームに組み直すことを念頭に置いたアンドリュー・タイらしい仕様です。
滑らかに繰り返される曲線がリズムを生みながら、規則性のない自然の杢目を引き立てる。
この独特の調和が優しいインパクトを与えます。
天板はベースの造形を引き立てるガラス製。
立体に与えられる透明な平面は見るものを不思議な感覚に陥れます。
低めに設計されている為、軽やかささえ感じさせるマトリックステーブル。
サイズ感とガラスの透明感が相まって空間を圧迫せず取り入れることが出来ます。
変化の多い生活環境に人々が求めたのは使って捨てることのできる短命の家具でした。
しかしアンドリュー・タイは連続と順応性で永遠の様なメッセージをデザインに与えたように感じます。
空間に合わせて新調するのではなく、空間に合わせて家具が変形するデザイン。
プライウッド数枚とガラス板だけで構成された無限の可能性を感じさせるプロダクトのご紹介でした。