interior nasu
EST arm chair
こんにちは。用賀店のふくです。
本日は日本の物作りに対する姿勢と拘りを感じさせてくれるアームチェアをご紹介させて頂きます。
見かけはアーム付きのダイニングチェアと言った印象ですが、個人的には食事ではなく、リビングで過ごす椅子としてお勧めしたいです。
是非、最後までご覧くださいませ。
拠りどころとなる椅子
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こちらは1979年に北海道にて創業したinterior nasu/インテリアナスの『EST/エスト アームチェア』です。
同社は熟練の職人の手仕事により優れた家具を生み出していたメーカーとなりますが、残念ながら現在は閉業。
通常、家具の生産はラインで分かれており、切り出し・加工・組み立て・塗装などの段階で分けられているのですが、インテリアナスの驚くべき点は全ての工程を1人の職人が一貫して行うこと。
その方法によって生み出された家具はどれも高品質で職人の息遣いまで感じさせるのが魅力です。
背面から見てみると背もたれから脚部まで伸びる曲線のラインが非常に美しく、特別な1脚であることが伝わるかと思います。
この美しいデザインを手掛けたのは村澤 一晃氏。
線は細いながらも直線と曲線をバランスよく取り込んだデザインは北欧家具のような洗練された空気を纏います。
フレームに用いられたのはブナ材。
色味が白い為、柔らかく見えますが木質はオークと同様に堅牢であり家具に適した材として古くから家具に用いられております。
また、きめ細やかな杢目の表情は温かく、どこか優し気な印象も与えてくれます。
実際に腰を掛けて感じるのは身体への当たりの良さ。
深く腰をかければ自然と背筋の伸びた姿勢。
浅く腰を掛けても傾斜の付いた背もたれが身体をしっかりと支え、アームの位置に違和感を覚える事はないでしょう。
この座り心地の良さはダイニングは勿論、ラウンジチェアやサイドチェアとして活躍してくれます。
最後に独特な存在感を楽しませる後ろ足に注目してみましょう。
よく見ると面取りがされていて接地面は台形のようなシルエットとなっているんです。
この曲線は後ろに掛かる荷重を逃がしてくれますので高い安定性を実現。
着座した際に感じる収まりの良さはここが秘密だったのかもしれませんね。
作りの良さと拘りがつまった優れたデザインの椅子。
どんな空間に取り入れたとしても馴染みが良く、生活に溶け込んでくれるでしょう。
「気付いたらこの椅子に座っている」そんな1脚です。
絶版品となりますので再入荷の機会が非常に少ない希少な1脚でもあります。
探していた方はこの機会にお迎えください。