iittala
Bird series Rocky Kiwi
フィンランドのガラスメーカーといえばiittala社。そして代表的なデザイナーと言えばカイ・フランクの次にオイバ・トイッカ氏。カイ・フランク氏は主にディテールに拘り、フォルムデザインが多い気がしますが、オイバ・トイッカは有機体に拘りがあったのかなと思う程、生物関係のデザインが多くこのバードシリーズは特にその事を感じさせる作品です。今回は中でも人気と希少価値の高いキウイ。絶妙なバランスで自立するガラスで出来たキウイの可愛らしさを感じていただければと思います。
目などの装飾が無くても見えてくるキウイの可愛らしい表情
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普通のデザインなら目や口をデフォルメして、擬人化するような物が多い昨今。オイバ・トイッカ氏は、ガラスで表現し微妙な首の傾げで表情まで見えてくる不思議なデザインシリーズ。
こちらは、2004年に販売されたニュージーランドの国鳥 Kiwiです。羽根の無い鳥という事は皆さんも良くご存知だと思います。名前は鳴き声から名付けられたそうです。
さて、このキーウィは長ーいくちばしで、果実や昆虫などを食べるそうですが、そのクチバシがクリアガラス表現されついばむシーンに見える絶妙な角度が表現されています。
胴体は、羽が退化した事で丸い体つきになっている事が上手く表現され、羽根といいますか体毛といいますか毛並みによるグラデーションをグレーのスモークガラスで表現されています。
オイバ・トイッカのデザインも最高ですが、そのデザインやイメージを具現化できるイッタラの技術も匠だと思いませんか。薄いグレーのスモークがかかったボディと頭部やクチバシが違和感なく接合されており、どうやって出来上がるのか不思議に感じてしまうほどです。
クチバシの中には長い気泡が用いられ、立体的かつ有機的な表情に拍車をかけています。今回は首元の角度はあまりありませんが、目や表情が浮かび上がるような活き活きとした自然のキーウィが連想できる可愛らしくオーガニックなデザイン。実際には触ったり飼う事は出来ない希少生物をガラスで表現した芸術的な作品。派手さはありませんが、見ていると落ち着くような安堵感を与えてくれるバードシリーズとなります。