iittala Birds by Toikka
Annual Bird 2019 - Vuono
ひとつだけでもいいけれどついたくさん集めたくなるもの。皆さんにもそんな収集欲が掻き立てられるものがあるでしょうか?
ここ最近の個人的なコレクションアイテムは、もっぱら民芸の置物です。できたらその土地を訪れてその記念に買いたいと思いつつ、気になったらつい手に入れたくなります。
猫に鯛、鶏や蛸、そして熊。今や飾り場所の玄関がカオスな動物園になりつつあります。
生まれた年、偶然のめぐり合わせ
さて、コレクションアイテムの代表格といえばいくつか思い浮かびますが、その中のひとつがこの「Birds by Toikka | バーズ・バイ・トイッカ」です。
通称・イッタラバード。毎年発売されるアニバーサリー感やビンテージの希少感が多くの人を虜にし続けるちょっぴり罪なトリです。
フィンランドを代表するガラス作家、Oiva Toikka(オイバ・トイッカ)が初めてバードを製作したのが1972年。
「シエッポ | Flycatcher」からスタートしたこのシリーズは、Nuutajarvi(ヌータヤルヴィ)からiittala(イッタラ)へと引き継がれ現在までに300種以上のさまざまな鳥を生み出してきました。
こちらは、1996年より毎年異なるデザインで登場するアニュアルバード(Annual Bird)シリーズの2019年モデル「ヴオノ | Vuono」。
フィンランド語でフィヨルド(深く入り込んだ湾)を意味するその名の通り、水面を彷彿とさせる複雑ななみなみ模様が特徴の1羽です。
深みのあるグラデーションブルーときらきらと輝くシルバーラスター。淡さと深さが絶妙に交じり合う美しい佇まいは清々しく爽やか。しかも落ち着きさえ感じられるのだから不思議です。
また絡み合う2つの色味は光が当たることで透明度を増し、さらに違った表情を見せてくれます。
見た目や色、デザインで選ぶ。1年に1羽ずつ新作を揃える。全制覇を目標に片っ端から集める。
コレクションの仕方は人それぞれですが、きっかけとなるはじめの1羽で集め方も変わるかもしれません。
奇しくもこのヴオノはオイバがこの世を去ったその年に生まれてきたバード。偶然のめぐり合わせではあるけれど、そんなストーリーをもつ1羽からはじめればきっと愛着も湧きそうです。