Vintage style

Club sofa

経年による風合いの変化が特有の魅力となるビンテージの家具。 ビンテージ風も多く存在しますが、本物のビンテージアイテムには風（ふう）には出せない趣き深さがあります。木の表情、色合い、実際に使われてきた事により生じた傷等様々。 長い時を歩む事でしか得られないものであるが故に、そこに美しさを感じるのだと思います。 さて、本日ご紹介するのは先の未来 ビンテージソファとなる1脚。

革を育てる

>>この商品の詳細を確認する クラブソファは上流階級の紳士の社交場である「ジェントルマンクラブ」に由来するもの。イギリスのチェスターフィールドソファに並び大変人気のあるデザインです。 こちらは、全体にヌメ革を使用した張りのある肉厚なボディが特徴の一台。一見ビンテージ品のようにも見えますが、近年特注で作られたものです。 植物にも含まれる成分のタンニンを使って鞣したヌメ革は、手触りの良い滑らかな表面や加工をしていない素朴な革本来の自然な風合いをダイレクトにお楽しみ頂ける仕上げが特徴。 ヌメ革のデメリットとして経年変化や傷の付きやすさがあげられますが、これらは逆に魅力ともなります。 使い込むことにより張りのある革は少しほぐれ、自分の身体により馴染むカタチに。 また、日光による焼け、手の脂、摩擦により生じる柔らかな艶等により深みのある色合いへと徐々に変化していきます。 使う人の癖や状況によりその後の見た目が大きく変わりますが、それは劣化していくというよりもむしろ『成長』。 自分だけのビンテージアイテムへ育てる過程として楽しめるのも、このソファの良きポイントでしょう。 レザー用のケアクリーム等も沁み込みやすいので、全体に塗ればよりビンテージ感溢れるブラウンにも出来そうですが、個人的にはこのまま使って、色の移り変わり等を楽しむのが良いかなと思います。 vintage（ビンテージ）の語源は元々フランス語。 ワイン作りにおけるブドウの収穫から瓶詰めまでの工程を表す言葉が、当たり年のワインを示す『ビンテージワイン』等と呼ばれる事なり、そこから転じて現在英語圏では『年代物』を指す言葉として使われるようになりました。 世の中が便利になるに連れ、娯楽や教育を含めた日々の生活全てにおいて、スピード感が増したここ十数年。 ワインを熟成させるように、ゆっくりと時間をかけて自分だけの『ビンテージソファ』を完成させるのも面白いかもしれませんね。