Ercol
HOOPBACK CHAIR
1920年の創設以来、100年以上もの歴史を誇るイギリスの老舗家具メーカー”アーコール”
イタリアから移住してきた”ルシアン・アーコラーニ”が当時の最先端技術”曲木加工”を用いたウィンザーチェアを製造したことにより一躍有名になりました。
現在でも経営は家族に引き継がれ、不動の人気を誇っている家具メーカーです。
木材で選ぶアーコール
スチームで湾曲させるウィンザーチェアの製造技術を完成させたことにより欧州中の人々から絶大な指示を集めたアーコール。
さらにその高い技術力を発展させ、エルム材を自由自在に加工することにも成功。
当時、エルム材は美しい木目をもちながら、硬く強靭な木質であることから加工が難しく家具の部材に使用されてこなかった為、この功績は多くの人から称賛されました。
そんなエルム材ですが、1970年代にニレ立枯病というニレ属の樹木に発生する感染症がイギリスに蔓延したことにより壊滅状態になってしまいました。
それ以降伐採が制限され、入手が難しくなったことにより現行で販売されているモデルにはエルム材ではなく、アッシュ材が使用されています。
曲木による優雅な曲線を持つフープバックや均一に並ぶスポーク等、シンプルながらも洗練されたデザインが上品な印象。
また硬い座板に脚や背もたれを形成する部材を直接差し込んでつくられる、伝統的なクラフト技術も見どころの1つです。
座面には座り心地を担保する座繰りが施されており、身体にフィットするような座り心地。
脚部はハの字になっており、お尻の方が低くなるように微妙な角度で調整されているので楽に身体を預けることができます。
"アーコール ビンテージ フープバックチェア”のご紹介をさせていただきました。
美しい木目と強度と粘り強さをあわせもつエルム材が使用されているのもビンテージならではの仕様です。是非この機会にお部屋に取り入れてみてはいかがでしょうか。