Andre Cazenave design
Dora table lamp
仕事と育児に追われる毎日に癒しを求め、育て始めたサボテンの腕が『ポトっ』と落ちました。
ん〜植物って難しいですね〜。二度と買わない!
しかし、なぜ人はお部屋に植物を置いたり、お洒落なインテリアを置きたがるのでしょう?
サボテンに求めた『癒し』の根源は何だったのかと考えると、そこにあるのは『非日常』だという答えに至りました。
植物で埋め尽くすのも、お洒落なインテリアを置いて生活感を無くしたりするのも、本来そこには存在しない『非日常的な空間』を作る事で脳汁が出るのであろうと。
良い意味で現実逃避出来る場所って事ですね。
本日は、そんな空間づくりにうってつけのアイテムをご紹介。
石のような月のような
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どう見ても石にしか見えないこちらのランプの名は“Dora(ドーラ)”。ファンの間ではそのまま“ロックランプ”の愛称で親しまれています。
フランス人デザイナー" Andre Cazenave|アンドレ・カゼナヴ(1928~2003)"によってデザインされたそうですが、実はこのデザイナーについての詳細な情報はほとんど残されていません。
作品以外にほとんど痕跡が残されていない珍しいパターン。それが逆にミステリアスな魅力としてこのランプの価値を高めています。
オリジナルは海外中古市場では非常に高値で取引されており、近年ではフランスのブランドAlia Vitae にてAndre Cazenave作品の復刻が手掛けられる等、ますます注目を集めることとなりました。

さて、こちらのDora。初めて発表されたのは1969年とのこと。
1969年といえばアポロ11号が人類史上初の月面着陸を成功させた年。これは偶然ではなく、もしかしたら月面を意識してデザインされたのかもしれませんね。
当時、フランスの"ATELIER A"やイタリアの"Singleton"の為にデザインされたものが中古市場では流通しており、底面を確認するとメタルのベースであることが分かります。
が、今回入荷したものは樹脂で造られたいわゆる初期型とされる1台です。

(今回入荷した初期型)

(以前取り扱った、ATELIER Aの個体。底面は金属でブランドのシールが確認できます。)
グラスファイバーに石英や大理石の粉を吹き付けた斬新な製法により完成した本物の石のようなデザイン。
しかしながら粗野な印象は無く、ハンドメイドによる丁寧な造りから静かで上品な佇まいであることがよく分かります。

コンクリート打ちっぱなしのお洒落なお空間。
洗練されたモダンな空間。
質素で飾り気のない趣きのある和の空間。
ありとあらゆる場所でコーディネートをお楽しみ頂けそうです。

前回の入荷は直径18cmの小型タイプでしたが、こちらは30cmの特大サイズ。
設置した際には、そのファンタスティックなデザインが『非現実的な空間』を生み出してくれそうです。

消灯時は本物の石のように。
点灯時は月のように。
2つの顔を持つ何とも美しいランプ。
そこにあるはずの無い質感。ぼんやりとした淡い灯りは小さな心のオアシスとなるはずです。
