Andreas Tuck
AT32
作品としてのデザインではなく、実用性を共存させた家具としてのデザイン。
見た目の美しさと使い心地の融合を追い求め続けた結果、あるデザイナーは生涯に数多くの名作を手掛けることになります。
ピーコックチェアやYチェア、そしてザ・チェア。
本日紹介させて頂くのは椅子の巨匠が独自の哲学を持って完成させた名プロダクトです。
シンプルな美しさ
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デンマークの伝統的な技法と良質な材を用いクオリティの高い名家具を手がけていたアンドレアス・タック。
今回ご紹介させて頂くのは同社が生産に携わったドロップリーフテーブル、AT32。
ハンス・J・ウェグナーデザインの名作を主に製造していたことでも知られる名工房です。
AT32もまたウェグナーデザインの名プロダクト。
一目でわかる造りの良さとシンプル且つ美しいデザインが素晴らしく、他とは一線を画す気品を強く感じさせる逸品です。

北欧家具ならではの「シンプルなデザイン」と「無駄のない機能的なつくり」。
それ以上に感じさせる特有の雰囲気。
経年に燻された深み。
随所に感じさせる深みは優しい存在感となり空間に馴染みます。

主材は高級木材として知られるチーク材。
暖かく柔らかい雰囲気を醸し出しています。
経年により変化した飴色の木肌と力強くも繊細な杢目がシンプルなデザインに理由を与えます。

脚はオーク材。
力強く明快な杢目と木色がチークとの美しいコントラストを生みます。

天板はエクステンション仕様。
両サイドの補助天板を引き上げ、支柱を引き出し支える仕様です。

天板下にはシェルフ。
雑多になりがちな机上を清潔に保つことが出来ます。
余裕のあるオープンスペースですので、様々な用途に活躍してくれそうです。

シェルフの接合部の高い美意識。
無駄の無いデザインにアクセントを与えます。
こちらもチークとオークのバランスの美しさを感じさせる箇所です。

コンパクトなサイズ感もこのテーブルの魅力。
エクステンション仕様も相まって、限られたスペースで最大のパフォーマンスを発揮してくれます。
圧迫感の無い佇まいも取り入れやすいポイントです。

究極のデザインは同時に究極のシンプルであると煽るハンス・J・ウェグナー。
彼はデザインに関して力強い言葉をのこしています。
「家具に裏表があってはいけない」
この哲学こそが世界中で今でも愛され続けてきた理由なのかもしれません。
暗く寒い季節をここちよい日々に変える家具。巨匠の手掛ける温もりある名作のご紹介でした。
