UNDERCOVER×TENDO
ANARCHY CHAIR
本日は、東京・裏原宿系ファッションブランド" アンダーカバー / UNDERCOVER "と日本屈指の曲木家具メーカー” 天童木工 / TENDO “よる異色のコラボレーション『 アナーキーチェア / ANARCHY CHAIR 』のご紹介♪
格式と独創
" アンダーカバー / UNDERCOVER "はデザイナーをつとめる高橋盾氏により1990年に創業。90年代一大ムーブメントを席巻したストリートスタイルとモードスタイルさせた融合スタイルである”裏原系 ”ブランドの代表格として、若者を中心に高い人気を集めているファッションブランドです。
2002年にはパリコレクションにも参加し、世界的な評価を受ける等、美しさの中に毒や醜さを内包させた独特の世界観を確立しています。
こちらは高橋盾氏自らがデザインを手掛け、天童木工に製作依頼。一点物として制作してきたものを2022年に製品化した希少なコラボプロダクトです。
天童木工は1940年に山形県天童市にて創業した日本屈指の家具メーカー。柳宗理のバタフライスツ―ルや剣持勇のカブトチェア等、日本のインテリア史に残る数々の名作を誕生させ、皇室や、政府機関、公共施設、帝国ホテルを始めとする一流ホテル等にも家具の納入実績を誇ります。
フレームには森の木々の中で最も進化した組織構造を持ち、はっきりとした杢目により「森の王」の異名を持つオーク無垢材を使用。面で構成されたストレートラインに対して、背もたれには身体のラインに沿ってフィットするプライウッド成型の曲面で構成しています。
椅子自体の形状はスタンダードなものながら、故に際立つバックスタイル。音楽やファッションなどのカウンターカルチャーを象徴する「アナキズム」のシンボルであるサークルAが背もたれ後ろに配置され、一筋縄ではいかないファッション性と共に、どこか神々しさを感じさせます。
直線構造の背もたれや脚部に対して、サークルの曲線が際立ち、また「A」の斜めラインが人の注目を集める心理効果を内包しています。
メインフレームとサークルAの装飾が同素材で同色であるのに対し、座面はホワイト色のフランス製ウールボアで柔らかな印象を演出しています。また金属の脚先の無機質さがそれらと対比。椅子其々の部位は細部に至るまで抜かりなく作られています。
テーブルとあわせた際の個性的なバックスタイルは、ディスプレイとして空間中央に配置した場合も画になり、その他国内外のデザイナーズチェアと陳列させるコレクションとしても、不朽の名作に引けを取らない存在感となっております。
ファッションとインテリアの2大ブランドのコラボレーションにより実現し、中古市場でも流通の少ないレアアイテム。インプションでも初めての入荷となりましたが、異色のコラボなだけあってか一週間も経たないうちに旅立って行きました。次回は、第二弾として発売されたアクリルが用いられたモデルも見てみたいと思います。