ANGLEPOISE Original 1227

閃きは思いがけないスタートだったりとデザインのルーツは面白く素晴らしいもの。 誰も自動車メーカーのエンジニアが、世界中で愛されるデスクランプを開発するなんて思いもよらなかったのではないでしょうか。 本日は、スプリング式アームランプの元祖であり、タスクランプのアイコン的存在でもある照明、イギリスを代表する名品ANGLEPOISE（アングルポイズ）の『 1227 』を紹介させて頂きます。

こころを持つ照明

>>この商品の詳細を確認する 自動車メーカーのエンジニア、ジョージ・カワーダインは、自動車メーカーでそのキャリアをスタート。 1916年にはすでにチーフデザイナー兼工場長として活躍していましたが、サスペンションの技術や経験を活かしサスペンションシステムを専門とする自社の設立のため独立します。 様々な自動車サスペンションの開発を行う傍ら、カワ―ダインはそのメカニズムを他の分野で応用できないかと考え、スプリングと重量に強い関心を寄せます。 これがタスクランプ開発のきっかけでした。 >>この商品の詳細を確認する タスクランプの開発に没頭したカワ―ダインは、自動車サスペンションの技術と重量バランスの技術的な理論を考案し、最初のモデルである4本スプリングの「1208」と「1209」を開発。 その実用性は工場や病院、オフィスなどで高い評価を受けセールスを伸ばしました。 そして1935年、一般消費者向けとしてよりシンプルでスタイリッシュな3本スプリング×3本アームのデスクランプ『 1227 』を発表します。 >>この商品の詳細を確認する 眩しさを抑えつつ、特定のポイントの照射を可能にするシェード。 思い通りの場所を照らしポジションをキープする自由度の高いアーム。 重い鋳物のベースを採用している為、見た目の華奢さに反して抜群の安定性を誇っています。 誕生から80年以上の時を越え、今もなお世界中で愛され続ける理由は、実用性だけでなくそのチャーミングなルックスにも有りました。 その魅力は各方面から注目を受けることに。 >>この商品の詳細を確認する アームやシェードを動かすとどこか表情を感じさせるタスクランプ1227。 初めて見たという方も既視感を感じるのではないでしょうか。 その正体は実はスクリーンの中です。 カリフォルニアのアニメーションスタジオであるピクサーの作品のオープニングに登場するランプのキャラクター。 そのモデルが『 1227 』だったんです。 元は1986年に公開された短編映画「LUXO Jr」。なんとジョン・ラセター監督がピクサー・アニメーション・スタジオで初めて監督をつとめた作品とのこと。 チャーミングなルックスとまるで生き物のような柔軟なアームはジョン・ラセター監督に強い刺激を与えたと同時に1227に心を与えました。 >>この商品の詳細を確認する ピクサーだけでなく多くのクリエイターと共に歩んできたことでも知られるアングルポイズ。 マーガレットハウエルやポール・スミスともコラボレーションモデルを発表するなど、その人気は衰えることを知らず長い歴史の変遷の中で時代のニーズを捉え、実用的で魅力的な照明として進化し続けています。 「英国を代表する10のデザイン」としてロイヤルメールの記念切手にも選ばれたりと、母国イギリスから世界中のカルチャーにいかに大きな影響を与えてきたのかが伺えます。 >>この商品の詳細を確認する 今回入荷したのは「Original 1227」の復刻版に真鍮パーツとツイストケーブルを使用したクラッシックモデル。 クラシカルからモダンスタイルまで、幅広いインテリアにも相性が良く、オフィスやご家庭でも活躍間違いなしのアイテムとなっております。 手元を優しく照らしながらも首を傾げたような擬人的なフォルムは、そっと語り掛けているかのよう。 箱付きの未使用品なのでかなりの美品です。 シンプルながらも愛嬌のあるランプ、お探しだった方も多いのではないでしょうか。 自由が丘店にて展示しておりますので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さいませ。