arflex
NT SLIM Dining Chair
恥ずかしながら、けっこう長い間勘違いをしていました。その名前から女性デザイナーだとばかり思っていたのです。
あ、もちろん今はちゃんと知っています。
川上元美(かわかみもとみ)。包丁やテーブルなどの日用品からバスルームや橋などの空間&建築まで幅広い分野で活躍する男性デザイナーです。
快適さを凝縮して
一見多種多様にも思える氏のデザインですが、実はすべてがひとつの信念のもとに生み出されているそうです。
「豊かで快適な生活を実現する。」この意志を強く感じられるのは、やはり日常を共にする家具が一番でしょう。
1977年にarflex(アルフレックス)より発表された「NT(エヌティー)」のデザインを受け継ぎながら、よりライトなモデルとして誕生した「エヌティースリム | NT SLIM」。
代表作となるダイニングチェアにさらなる使いやすさを追求するところにも、快適さへの思いの強さが表れているようです。
NTがもつ本来のモダンさ、その中に感じられる優しさと柔らかさ、そして使いやすさはそのままに、スリムになったことで軽量化を実現。とくに椅子の出し入れや移動の際の扱いやすさが格段にアップしています。
またアームレスはスタッキングも可能。NTスリムの豊かな快適さは、使うときだけでなく使わないときにも実感していただけます。
さらにウッドフレームにテープの背座というシンプルなデザインが成り立つのは、緻密な設計とそれを叶える高い技術があるからこそ。
編み込みは職人による丁寧な手作業で行われ、程よい反発力としなりによる座り心地はもはや快適としか言い表すことができません。
座面の高さは約43cm。ここにも、日本の生活環境を重視した使いやすさが具現化されています。
技術や素材といった見た目に結びつく部分だけでなく、環境や社会問題までもに配慮しながら日常で使うことを考えられたデザイン。
川上氏の思いが凝縮されたNT、そしてNTスリムが長く愛され続ける理由がここにあります。