artek
611 Chair
1935年フィンランド・ヘルシンキにて設立したインテリアブランド”アルテック Artek”。
アートとテクノロジーを合わせた造語を社名に冠した同社は、芸術と技術を融合させ、実用的かつ洗練された新たな価値を持つプロダクトを数多く展開しています。
本日ご紹介するのも、さっぱりとした都会的なデザインでありながら芸術のようにドキっとする要素を持ったアイテムです。是非お付き合い下さいませ!
日常をもっとユニークに
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今回入荷したのは、611チェア。デザインを手掛けたのは、アルテックの設立者の1人でもあるフィンランド生まれのデザイナー、アルヴァ・アアルトです。
もともと建築家であったアアルトは、建築と家具は補完し合うものと考え、自ら設計した建築に合わせた家具のデザインも手掛けるようになりました。
611チェアは1929年に発表され、アルテックの創業から現在に至るまで途切れることなく製造されているロングセラーアイテムの1つです。
チェアについてご紹介する度にお伝えしていますが、横から見た状態が最も真価を発揮すると思っているので今回も。この若干違和感を覚えるフォルムをご覧ください。
アアルトらしい潔いほど垂直に伸びた4本脚に、中間で丸く折れ曲がり上にいくにつれてすぼまっていく背もたれのフレーム。
そんなスマートな輪郭線の中に単純な一直線ではない座面のラインが心地良く交じり、ただのダイニングチェアにとどまらない豊かなデザインに仕上がっています。
フレームは頑強でしっとりとした質感のバーチ材製。座面、背もたれにはウェービングテープが平織で張られています。新品張替え済みですので緩みも無く綺麗!
テープがみちっと均一に張られた生真面目さも良いですが、このちらちらと隙間のある張り方だと他のインテリアの色合いを透過し拾うので、コーディネートをより一層楽しめると思います。
バーチ材の軽やかな色味とテープの淡いグレーカラーのコンビネーションは洗練されているのにどこか愛嬌のあるアルテックらしい仕上がりです。
あまり見る機会はないですが、座面裏側のウェービングテープのタッカー処理も極々シンプル。最小限のパーツで組み立てられたフレームの箱感もたまりません。
背もたれ前面に張られたテープはフレームの後面に回り込んで留め付けられています。裏表で見え方が違うとなんだかお得な感じがしますね。
単純さの中に確かに感じるアアルトの美学と裏側もつぶさに見せる明朗さ、そしてテープを張り替えられる多方面への優しさなど、生活をよりユニークにする要素がたくさん詰まっています。
本日は、611チェアのご紹介でした!
一見シンプルなダイニングチェアですが、見つめるほどに魅力が紐解かれていく不思議なチェアです。
是非アアルトデザインをお部屋に取り入れてみてはいかがでしょうか?