artek
HIGH CHAIR K65
蒸気で木材を蒸して曲げる『曲木技法』。
現在は様々な会社がその技法を用いて家具を製作しており、ぶ厚い無垢材をも曲げる事も可能としています。
『1を100に』する事は頑張れば誰でもできますが、『0を1に』すなわち新たな発明というのは簡単ではありません。
曲木家具開発の祖として知られるアルヴァ・アアルトは、これまで不可能とされていた美しい流線形を描くパーツを取り入れた家具の製作を可能にした、家具デザインのパイオニア。
本日ご紹介させて頂くのは、そんなアルヴァ・アアルトデザインのハイチェアです。
歴史ある曲木技術
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スリットを入れたバーチ無垢材同士を合体させ蒸気で曲げる『ラメラ曲木』。これを用いて作られる『Lレッグ』は、アアルトとオット・コルホネンによって実に3年もの歳月を掛けて開発されたもの。
スチールの脚を使うのが一般的とされていたモダニズム家具の常識を壊し、温もりのあるモダンデザイン家具の生産に成功させたアアルトはその後様々なプロダクトを発表し、それらは90年近く経った今日でも世界中で愛用されています。

こちらは北欧近代建築の巨匠 『Alvar Aalto / アルヴァ・アアルト』と、その妻『Aino Aalto / アイノ・アアルト』らによって1935年に設立されたフィンランドの家具ブランド『artek / アルテック』の人気プロダクト『HIGH CHAIR K65』。
1933年にデザインされたLレッグシリーズの第一号『スツール60』から2年後に発表されたアイテムです。

カラーはナチュラル+ホワイトラミネートの最もポピュラーな組み合わせ。
Lレッグシリーズといえばこれでしょう。
べた塗りのラッカー塗装も可愛いですが、LレッグをLレッグたらしめる、この繋ぎ目が見えてこそのモノだと私は思います。

一般的にハイチェアといえばカウンターテーブルに合わせて使う事を想像してしまいがちですが、それに囚われる必要はありません。
キッチンで使うに椅子にはこの高さが良いのだと、スコープさんでも紹介されていのですが、これには納得しました。
料理好きな私は割とキッチンにいる事が多いので良く分かるのですが、鍋が煮立つまでの微妙な空き時間をそこで立ったまま待つ事が多々あります。
単純にキッチンは居心地が良いので一服しながらスマホを弄ったりなんて事も良くあるので、一台あると何かと便利なのです。

脚の下部には脚を乗せられるバーが備わっております。
生活習慣上 靴を脱いでここに脚を乗せるのは日本人特有かと思いますが、金属に比べて当たりが柔らかく中々に気持ちいいものです。
これをもって日本人で良かったというのは言い過ぎですが、ちょっと得した気分にはなれますよ。

ハイチェアはデザインの似通ったものが多く、全てが木製のタイプ意外と少なめ。
せっかく買うなら、美しいデザインの歴史ある名作チェアがオススメです。
キッチンで使える事を考えたら、一家に一台あってもいいかも知れませんね。
artek HIGH CHAIR K65 A

artek HIGH CHAIR K65 B
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