Artek
High chair K65
時代を超越し愛される本物のデザイン。
シンプルな構造だからこそ、単なる家具を超え人々の心を捉える理由が存在します。
そんな中、あるデザイナーは家具と自然の調和を実現しました。
本日は北欧デザインの巨匠が生み出した名プロダクトをご紹介いたします。
自然と共生したデザイン
>>この商品の詳細を確認する
有機的なフォルムながら感じさせる素材特有の温もり。
デザインを手掛けたアルヴァ・アアルトはプロダクトデザインだけでなく、建築から家具、ガラス食器などの日用品のデザイン、絵画と幅広く活動していたことで知られています。
そんなアアルトが3人のデザイナーと共に始めたのが、北欧を代表する家具・照明メーカー、アルテック。
Art(芸術)とTechnology(技術)を掛け合わせ命名されたアルテックは現代まで、その名の通り素晴らしいプロダクトを作り続けています。
北欧の近代建築家としてもっとも影響力があるとされたアアルトは、モダニズムに対する人間的なアプローチで多くのデザインを手掛けました。
こちらはそんな彼のデザインの象徴ともいえる要素が存分に体感できる一脚です。
近代建築に自然素材を取り入れることで温もりのある作品を手掛けたアアルト。
彼にとって自然は単なる景観ではなく、精神的な支柱でもありました。
脚に使われているのはフィンランド産のバーチ無垢材。
母国を愛し素材を活かした、温かなデザインは家具にも反映されています。
脚の加工法もアアルトが生み出したデザイン。
Lレッグと呼ばれる滑らかな曲線を描く脚は、バーチ無垢材の上部に切り込みを入れ、薄い板を挟み、加圧して曲げるという特殊な曲木技術で加工されたもの。
代表作 スツール60 をはじめ、テーブル、収納家具まで、50を超える製品に応用されています。
彼のデザイン哲学を感じられる重要な要素です。
背もたれは小振りながらも体を支えるには十分な役割を果たし、安定した座りを実現。
美しい曲線を描くフットレストも絶妙な高さ故、快適性を増幅させます。
カウンターチェアやバーチェアとしてはもちろん、花台や小物のディスプレイとしても活躍してくれるのではないでしょうか。
自然との調和を極限まで追求したアアルトだからこそなせるデザイン。
このシンプルな美しさはどんな空間にでも馴染んでくれます。
そして合理性を考えたそのパーツは新たなスタンダードに。
その名声と人気は誕生から約90年の時を経てもいまだ衰えることがありません。
北欧建築デザインの祖が手掛けた特別な逸品のご紹介でした。