artek
Vintage Chair 66
昔は派手なデザインが好きだったけれど、今は落ち着いていてシンプルなものに惹かれる。それは服でも、家具でも同じ。けれど、ただ無難なだけのものでは物足りない。
シンプルなものを選ぶとしても、そのブランドの背景や思想、素材へのこだわりなど、しっかりとした“芯”を感じられるもの、あるいは少しだけ個性のあるものがいい。
そう考えると、デザイナーズ家具や建築はとても面白い。
一見すると簡潔な見た目や構造の中に、数えきれないほどの議論や改良が重ねられて完成しているからだ。
このブランドを見るたび、そんなことを自然と考えてしまいます。
完成された北欧の造形美

本日ご紹介させて頂くのは、1935年フィンランド・ヘルシンキにて設立した北欧を代表するインテリアブランド “アルテック Artek”より「チェア66 Chair 66」。
「家具を販売するだけではなく、展示会や啓蒙活動によってモダニズム文化を促進すること」を目的に4人の若者によって設立された同社。
アートとテクノロジーを合わせた造語を社名に冠し、芸術と技術を融合させ、実用的かつ洗練された新たな価値を持つプロダクトを数多く展開しています。

デザインを手掛けたのはアルテックの創設者の一人であり、20世紀を代表する北欧の名デザイナー“アルヴァ・アアルト Alvar Aalto”。
imptionをご覧になっている方はもちろん、家具やデザインに詳しくない方でも、アルテックやアアルトの名を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
建築をはじめ、家具やガラス食器などの日用品、さらには絵画まで幅広く手掛けたアアルト。
自然素材の美しさを最大限に活かした彼の作品は、人々に安らぎと温もりを与え、今なお世界中で愛され続けています。


1953年に誕生した「チェア66 Chair 66」は、全体に柔らかな印象を感じる事が出来る一脚。
脚部には、家具の大量生産を可能にするため、アアルトが家具職人と共に曲木技法を用いて開発し、約90年前に特許を取得した「L-Leg」を採用しています。
機能性・合理性・実用性、そしてデザイン性までを高次元で満たしたL-Legは、まさにアルテックを象徴する存在。
後方へと伸びる脚部と、わずかに傾斜をつけた座面によって着座時の重心を分散し、快適な座り心地を実現しています。
大きくくり抜かれた背もたれの緩やかな曲線も身体のラインに自然にフィットし、長時間でも心地よくお使いいただけます。


今回入荷したのは、ナチュラルなバーチ材フレームに、グリーン系の柔らかな生地をまとったファブリック座面のビンテージの一脚。
日本で初めてアルテックを紹介した「二葉家具」のラベルが貼られた、希少性の高い個体です。
座面には弾力のあるファブリッククッションが備えられており、長時間の着座でも身体への負担を軽減してくれます。

フィンランドの雄大な自然を思わせる美しい木目と、温かみのある色合い。ナチュラルなラッカー仕上げだからこそ、素材本来の魅力が引き立ちます。
決してのっぺりとした印象にはならず、無駄のないシンプルなデザインと軽やかなフレームラインによって、さまざまなインテリアスタイルに自然と馴染みながら、空間にほどよいメリハリを演出。
ダイニングチェアとしてはもちろん、お子様用の椅子や玄関、部屋の一角に置くなど、コンパクトなサイズ感は多様なシーンで活躍します。

究極のシンプルさと造りの良さ、快適な使い勝手は世界中で高く評価され、製造から半世紀以上経った今でも愛されるアルテックの名作チェア66。
シンプルな造りに込められたデザイナーと職人の拘り、一度腰掛ければその魅力が伝わるかと思います。











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