artek Stool E 60

今年、誕生から90周年を迎えたスツール60。 明解なフォルムで、誰もが見た事のあるデザインは現在までに、800万脚以上も生産されました。 本日はそんなスツール60と同じ1933年に発売された4本脚モデルスツールE 60のご紹介です。

単純なフォルムと複雑な構造

>>この商品の詳細を確認する アルテックは1953年、建築家・デザイナーのアルヴァ・アアルト、彼の最初の妻アイノ・アアルト、アートコレクター・デザイナーであるマイレ・グリクセン、美術史家のニルス=グスタフ・ハールらによってヘルシンキに設立されました。 社名のアルテックはとはアート（芸術）とテクノロジー（技術）という単語を組み合わせた造語で、１９２０年に起こった国際的なモダニズム運動に共感した事が由来となっています。 20世紀を代表する建築家アルヴァ・アアルトは建築だけではなく、家具やガラス製品など様々な分野で活躍し、多くの代表作を残しています。 「北欧の賢人」とも言われ、厳格そうなイメージを持つアアルトですが、意外にもユ―モアを言ったりとチャ―ミングな一面も持ち合わせていた人物だったそうです。 スツール60/E60は1933年にロンドンで開催された展覧会で初めて発表されました。 そのシンプルな美しいデザイン性とスタッキングができ、丈夫で長く使える実用性をもった木製のスツールは、当時から好評だったそう。 そして1935年、アアルトが設計したヴィープリ図書館のオーディトリウムに初めて設置された事をきっかけに、一躍人気のスツールになりました。 美しく、シンプルなフォルムのスツールE60ですが、構造はとても複雑。 座面はバーチ材の無垢集成材を2枚のベニヤで挟み込んだ「フラッシュ構造」で造られており、軽量化を実現しています。 そしてスツール60/E60の一番の特徴はアアルトが1933年に開発した「Lレッグ」により、大きく曲げられた脚部。 「Lレッグ」は無垢材の先端から曲げる部分まで切れ目を入れ、その間にベニヤ板を挟むことで、厚い無垢材を曲げることができる技法です。 アアルトのデザインした家具に多く取り入れられ、彼を象徴する手法であることから、”アアルトレッグ”とも呼ばれています。 今回入荷したスタイリッシュなブラックカラーは人気で4脚ありましたが既に1脚は売れてしまいました。 是非、誕生90周年の節目にいかがでしょうか。 アルテックの名前の通り、高い技術力によって、完成された美しフォルムを持つスツールE60のご紹介でした。

スツール60 E60 スツール 4本脚 ブラックラッカー A

スツール60 E60 スツール 4本脚 ブラックラッカー B

スツール60 E60 スツール 4本脚 ブラックラッカー C

スツール60 E60 スツール 4本脚 ブラックラッカー D

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