artek
KAARI TABLE REB003
音楽、デザイン、お笑い、様々な分野で聞かれる「~っぽい」という言葉。
そこには何かベースになる圧倒的な個性を持つものがあり、正直「~っぽい」と言われるのはあまり名誉ではなく、若干パクリに近いニュアンスがあります。しかし「~っぽい」と「らしさ」とう言葉では同じ様な意味合いですが聞こえ方が全く異なり、後者の方の方がリスペクトを感じ、個性は残しつつも何か全く新しい別の物である様に感じます。
「らしさ」を残しつつも新しい
1935年にアルヴァ・アアルト、アイノ・アアルト、マイレ・グリクセン、ニルス=グスタフ・ハールの4人によって創業した北欧を代表する家具ブランド、" アルテック / artek "。
その設立メンバーの一人でもあるデザイナー、 アルヴァ・アアルトが手掛けた60スツールやイルマリ・タピオヴァーラが手掛けたドムスチェアなど、数々の名作を世に輩出しています。
そんな同社から2015年に発表された「 カアリ / Kaari 」シリーズより「 REB003 」ラウンドテーブル。
デザインを手掛けたのは" ロナン & エルワン・ブルレック / Ronan & Erwan Bouroullec "。VitraのベジタルチェアやMAGISのSteelwoodシリーズなどの名作をデザインを生み出した彼らは有機的なフォルムを得意としており、数々のブランドとコラボを手掛けています。
Kaariはartekがそんな彼らと初めてのコラボに生まれたシリーズです。
そんなKaari REB003はMAGISのSteelwoodシリーズでも見られる、ブルレック兄弟が得意とする木材とスチールを組み合わせたアイテム。
カアリはフィンランド語でアーチを意味し、60スツールなどで用いられているL-レッグの様な美しいフォルムと汎用性をスチールにて生み出しました。artekの伝統的な美しさを踏まえながらもただ模倣するだけでなく、彼らの感性を交えた現代的なシルエットに。
支柱には「森の王」とも呼ばれるオーク材を使用。その側面を4本のスチールフレームが取り付けられており、それが下部に向かうと横方向に広がり、最終的に合流する事で脚部を形成。美しい曲線と直線、脚部の抜け感によってスチールを使用しているとは思えない軽やかさを演出しています。
天板はラウンド形状の為、圧迫感を感じさせずお部屋に置いた際もスッキリとした印象に。また、天板にはリノリウムを使用。抗菌・抗菌ウイルスに優れ、経年変化を楽しむ事ができる上、天然素材であるためアレルギーを持つ方やお子様でも安心してご利用頂けます。
北欧、モダン、ミッドセンチュリーやスペースエイジなどの幅広い空間に取り入れやすいアイテム。
また、こちらのグレーリノリウムは現行のラインナップのは無い限定カラーの物。黒の天板側面とスチールフレーム、ナチュラルな支柱との色のバランスが非常に良く、色のメリハリが効きつつも全体はクールな印象に纏まった、非常に高いセンスを感じる仕様になっています。
artekらしいシンプルかつ美しいデザインを残しながらも、他では見たことが無い新鮮味を感じさせてくれるアイテム。
ただただ過去の名作を作り続けるだけではなく、ブランドとして進化し続ける姿勢が見える新たな名作です。