ASTIER de VILLATTE
Fabriqué à Paris

ブノワ・アスティエ・ド・ヴィラットとイヴァン・ペリコリは、1996年にアスティエ・ド・ヴィラット家の兄弟姉妹やエコール・デ・ボザール（パリ国立高等美術学校）の友人たちとともに設立された"ASTIER de VILLATTE"が製作するのは、「モノとしての美しさ」に主眼を置いたクリエーションです。機能性や均質な完成度を重視する近代的なプロダクトとは異なるアプローチで制作されています。

パリ手工芸を継承し現代的な解釈を加えた唯一無二のアトリエ

その特徴といえば、「エスタンパージュ」呼ばれる装飾技法を用いた唯一無二の作品たち。
エスタンパージュとは、18世紀の陶磁器の製造技術です。古い器やオブジェからインスピレーションを得て、職人が手作業で型取りを行って器に独自の「跡」を残す技法であり、伝統とモダニズムを融合させた独特の雰囲気を持つ白い陶器を生み出しています。

職人が時間をかけて生み出す陶器は、独特な白をまとい、一点一点に異なった表情を有しています。白い釉薬から不規則に見え隠れする茶褐色の土。ときに生じる凸凹や窪み、透け、小さな穴なども、陶器に唯一無二の個性と命を吹き込む美点として捉えられています。

陶器としては薄手で軽く、一見繊細な印象ですが、実際手に取ると強度もしっかりあり、日常使いにもおすすめできる品質です。

フォルムの歪みや左右の非対称さ、釉薬のむら、パーツのつなぎ目をあえて残した仕上がりなど、手仕事ならではのニュアンスの違いが一点ごとにかんじられる個性も魅力の一つですね。

今回ご紹介した陶器制作は勿論ですが、歴史的香りの再現、さらには唯一無二のパリガイドの企画・編集に至るまで、多岐にわたる分野に挑み、驚きと個性に満ちた作品を次々と生み出し続けている、そんなブランドのクリエーションを是非日常の中で体験してみてはいかがでしょうか。