ACME Furniture
High-Type Cabinet
20世紀の中頃に世界各国で同時多発的に巻き起こったデザイン革命。いわゆる“ミッドセンチュリー”と呼ばれるそれらのアイテムは、何十年経った現在も根強い人気を誇っています。
ここ日本では90年代に爆発的に一般に浸透しましたが、その流行前夜と言える80年代に「Oh PA!」というアメリカ輸入家具ショップが渋谷にオープンしました。
その存在はやがて流行を掴み取り、現在の「アクメファニチャー ACME Furniture」として日本有数のインテリアショップへと進化を遂げました。
ミッドセンチュリーだけでなく、インダストリアルスタイルなど幅広い商品の取り扱いに加えて、30年以上の買取で培ったノウハウを生かし、自社オリジナルの家具を製造しているのも魅力の一つです。
モダニズムの実践
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本日ご紹介するものも、そんなアクメファニチャーが自社でデザインしたハイタイプキャビネット。
奥行きは上から下へ末広がりになっており、堂々たるデザインに加えて、180cmに迫る全高はまさにアメリカンサイズ。
雑誌も入る高さを生かしブックシェルフとして、あるいは最上段までくまなく並べられるカップボードとしても使える、まさに万能のキャビネットです
上段の収納スペースにはガラス扉が付いており、収納したアイテムを上品に映えさせるだけでなく、ホコリが積もるのを防ぎ、コレクションを落下から守ってくれる実用性も兼ね備えています。
中段スペースは幅、奥行き共に広々としているので、収納したいアイテムに加えて、デスクライトやオーディオなどを置いても余裕を持たせることができます。
また、アイテムを置いた状態でもちょっとした書き物や、ノートPCで作業をすることもできるんじゃないでしょうか。
そして今回のキャビネットで最も目を惹くのが下段の扉にあしらわれたデザイン。
波型に似たこの切り返しは、ミッドセンチュリー期のアメリカ家具にしばしばみられるもので、ダイナミックさを演出するとともに、アンティーク家具のモールディング装飾を思わせるような存在感を放っています。
また、この切り返し部分は取手としても機能するようになっており、デザインの中に家具として使うために必要な機能を織り込む形になっています。
これは、ミッドセンチュリーデザインに強い影響を与えたモダニズムにおいて重視された、合理性・機能性をデザインと両立させた「機能美」そのものであり、長らくミッドセンチュリー家具と向き合ってきたアクメファニチャーだからこそできるデザインと言えるでしょう。
表面上のデザインをなぞるだけではなく、それらの持つ本質的な意味への理解が感じられるアクメファニチャーのハイタイプキャビネット、本場のUSビンテージ品に勝るとも劣らない逸品です。
幅広いシチュエーションで活躍してくれること間違いなしの一台を、この機会に是非。