「 アイノとアルヴァ 二人のアアルト 」展へ行ってきました!~ 展覧会レポート ~

UPDATE: STAFF:ヤマ
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アアルト"夫妻"に焦点を当てた今までにない展覧会

世田谷美術館で開催されている「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話」展に行ってまいりました。以前、神奈川県立近代美術館 葉山で開催されたアアルト展は『アルヴァ・アアルト』に焦点を当てた展覧会でしたが、今回は『アイノとアルヴァ ”二人”のアアルト』に焦点を当てた展覧会。今までそれほど注目されていなかった『アイノ・アアルト』についても着目されていて、とっても充実した展覧会でした。 [toc]

ふたりのアアルト。

アルヴァ・アアルトは北欧好きなら誰もが知っている大人気のデザイナー。彼がデザインしたアルテックの家具はインプションでの人気も凄まじいものです。他にも、テキスタイルやフラワーベースなど、彩りのある様々なプロダクトをデザインしています。 アイノ・アアルトと聞いてまず思い浮かぶのは水面に広がる波紋のようなフォルムをしたグラス。1932年にデザインされたBolgeblick(ボルゲブリック)が原型のこのガラスはイッタラの看板アイテムとも言えます。建築家・家具デザイナーでもあり、今回の展覧会では彼女がデザインした家具なども展示されていました。彼女の家具を見るのは初めてで、これだけでも価値ありでした。

目で見て楽しい展覧会。

まず最初に出迎えてくれたアルテックとイッタラによる特設コーナー「Contemporary Living with Aalto - アアルトデザインと暮らす - 」コーナー。なんとこのコーナーは予約や観覧券無しでも入ることが出来てしまうんです・・・!このコーナーの中にあるシエナを探して写真を撮影し、インスタグラムに「#シエナを探せ」のハッシュタグと一緒に投稿するキャンペーンもあるので、訪れたらぜひトライしてみてはいかがでしょうか。 展覧会の中では、彼らが携わったプロダクトや建築のスケッチ、模型が展示され、資料についてはやはりアイノがどのように携わってきたのかなどの記述が多かったように思います。 とくに感動したのが、1930年にアアルト夫妻が展示した最小限住宅展が忠実に再現されていたり、アアルトハウスのリビング、1939年に開催されたニューヨーク万国博覧会 フィンランド館のうねる壁までも再現されたり等、彼らが携わったデザインを空間で感じることができる展示。しかも写真OKなスペースが多く、思い出にも残せて万々歳です。 家族写真や動画、プライベートなスケッチなどの初公開資料など、アアルト一家の日常の一端を覗かせる展示にもまたほっこり。部長は「アアルトは音痴だった」という事実にウケていました。デザイナーの面だけでなく、こういった人間的なふたりを感じることができたのもまた、この展覧会にきてよかったなあと。 アアルト夫妻の家具コレクションのスペースもやはり見ごたえがあるものでした。ついつい欲しくなってしまいます。その中で、『 stool V63 』というラタン張りのスツールがあったのですが、こちらが本当に素敵で。復刻生産されないかなあ、と淡い期待を抱いています。 見応え抜群の展覧会で約2時間ほどお邪魔しました。少しでも興味がある方はぜったい行って欲しい!本当にオススメの展覧会です。 「 アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話 」は 2021.03.20 ( 土 ) ~ 06.20 ( 日 )まで開催中です。 ※新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため2021.04.25~05.11まで臨時休館となっています。 6月1日より再開されました。 詳細は世田谷美術館 公式サイト: https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00202 にてご確認下さいませ。 ※6/20で展覧会は終了しています。 また、今回の開催地「世田谷美術館」は砧公園内にある美術館ですので、今の時期、桜が見頃です!ぶりぶりの桜を見るなら今から4月第一週がいいかもしれません。
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