Vitra
Compas Direction Desk

 

 

ちょっと前に今年初めてのツバメを見かけて嬉しく思っていたら、今や街中をビュンビュンと飛び回っています。

 

ヒトでいうなら今が建設ラッシュ。新しい家族が増えるため新しく家を構え、しゃかりきに頑張るパパママが眩しいですね。

 

私の使う駅には防犯カメラの上に堂々と営巣しているのを見掛けました。やはり安心快適に暮らすために家は大切。これ以上ない立地です。

 

人に限らず生き物としても、暮らしていく上でとても大切な住居。その近代化に大きな足跡を残したデザイナーによる名品が入荷しましたのでご紹介させて頂きます。

 

どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

 

 

 

必要なかたち、洗い出された美しさ

 

 

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皆様はジャン・プルーヴェという人物をご存知でしょうか。インテリアがお好きな方はもちろん、建築がお好きな方にもご存知の方は多いはず。

 

プルーヴェは1901年フランスの北部、ナンシーに生を受けた建築家・家具デザイナー。

 

正確に言うならば、建築家(Architecte)ではなく建設家(Constracteur)。

 

誤解を恐れず自分の感覚でお伝えして良いのであれば、建築物を自分の表現手段としてとらえるのではなく、進歩する技術を取り込みながら暮らしのかたちを提案するポジションを自任していたような感触を受ける人物です。

 

 

 

 

 

 

ここ近年の再評価によって人気は高まり、日本でも多くの作品から果ては家屋(!)まで再現展示をするという大規模な展覧会が東京都現代美術館で開かれ、復刻されているアイテムはいずれも引く手あまたな物ばかり。

 

ゲリドンテーブルEMテーブルランプドビューロポテンス ウォールライトペーパーナイフアントニーチェア、そしてスタンダードチェア。インプションでお取り扱いのあるアイテムは日を置かずに旅立っていったものばかりです。

 

 

 

 

 

モダンという概念、そしてその母体ともなったコンクリートやスチール、アルミニウムといった近代的な素材たち。それまでは木や石、あってもレンガ等が一般的であった家屋の中に取り入れられる事で生まれた新しい表現。

 

取り分け建材としての使用に耐える金属の素材が、安定的に提供されるようになっていた1930年代ごろ。それらを使いこなして建築の可能性を拡げていったのが、ジャン・プルーヴェです。

 

父親は美術家、名付け親はガラス工芸の魔術師とも評されるエミール・ガレ。審美眼を育むのにこれ以上ない環境で育ったプルーヴェは鍛冶工としてキャリアを始めた事もあり、「金属」を通じたアイデアの実現に美を纏わせたインテリアも多く発表しています。

 

 

 

 

 

今回のコンパス シリーズの発表は1953年。活動の基軸は建築に移っていたためかプルーヴェの最後の家具と称される事もあるそうです。

 

特徴はやはりその脚部。いわゆる4本脚デスクのように前後対称ではないレッグはとてもシャープでスタイリッシュです。

 

 

 

 

 

 

 

スタイリッシュな形は、しっかりとした構造がなされていないと奇抜に終わり、長期間の使用に耐えない事があります。

 

ですがこのデスクに関してはそんな不安を感じる事はありません。

 

太く厚みのあるパイプに、品質の高い溶接が施されたフレーム。

 

天板を受け止める接合部には折り返しのリブが付き、天板中央手前の荷重がかかりやすい方向に対してもしっかりと耐える強度を確保しています。

 

 

 

 

 

 

真っすぐと伸びる脚の形も四角ではなく三角錐。

 

一定の力が加わると変形しやすい四角では無く、三角形によるトラス構造が採用されているところにアイデアが感じられます。

 

これによって光の照り返しもまた変わり魅力的なのですが、三角の頂点が外向きではなく内向きなのが「見せるフォルム、見えないアイデア」という足し算引き算の巧みさを思わせます。

 

勿論実用的な側面もあるかと思いますが、これにはインテリア通の人も思わずニッコリしてしまうような隠れた魅力。

 

所有して、眺め手で触れる度に堪能する事が出来ます。

 

 

 

 

 

 

天板には肉厚なオークのソリッドウッド(無垢材)。角は柔らかく面取りが施され安心して実用出来る面持ちです。

 

サイズは約 幅125×奥行き60.5センチ。スッキリとしながらも左右の余裕のあるスペースは個人のデスクとして申し分のないサイズ感。

 

今回はナチュラルオークにディープブラックのカラーリング。フォルムを楽しめるだけではなく周りのアイテムと合わせやすい1台に仕上がっています。

 

 

 

 

 

同様の印象を受けるアイテムにHAYから復刻された人気のリザルトチェアがありますが、デザインしたフリソ・クラマーやウィム・リートフェルトはプルーヴェの影響を受けていると言われています。(リザルトチェアのデザイン年:1958年)

 

素材と対話する事で切り拓かれた新たな利用法。ただアイデアを盛り込むだけではなく、それによって紡がれる形。プルーヴェのフィルターを通すことで無骨な什器には収まらない美しさを獲得したアイテムたち。

 

なるほど影響を与え、人気が出るのにも頷いてしまいます。

 

 

 

 

 

こちらもいつの間にかご売約となり旅立ってしまいましたが、また出会いたいと思う素敵なデスク。お求め頂いたお客様、誠にありがとうございました。

 

もし十分に楽しんだプルーヴェのアイテムを手放される方がいらっしゃいましたら、その時はどうぞお気軽にご相談下さい。

 

ホームぺージ上にございます見積依頼メールフォーム、もしくはこちらのURLからご覧いただけます。

 

来年も訪れるツバメのように、また出会える日を楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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