はじまりのヤコブセン

 

 

学生の頃にアルバイトをしていたカフェには、ヤコブセンのデザインが溢れていました。

 

窓際のカウンター席にはずらりと並ぶセブンチェア、スタンダードなテーブル席にはアントチェア、誰もが特等席と見てわかるラウンジ席にはエッグ&スワンチェア。

 

某インテリアショップに併設されていたためにそんなラインナップだったわけですが、今思い出しても何とも贅沢な光景です。

 

私にとっては、北欧デザインといえばヤコブセン。彼こそがはじまりです。

 

 

 

Pick up Arne Jacobsen’s items

 

 

Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)。その有名なデザインの数々から巨匠のひとりとして周知されていますが、北欧デザインの方向性を示した人でもあります。

 

そのセンスは幼少のころから開花していたようで、子供のときに寝室の壁紙の柄が気に入らず真っ白に塗りつぶしたなんて逸話をご存じの方もいるかもしれません。

 

まだ白い壁が一般的でなかった当時の話。時代を先取りした彼の感性は、デンマークデザインの父と称されるまでになっていくのです。

 

そんな美しく、個人的には懐古的な気分を起こさせるあの贅沢な光景が今、祖師ヶ谷大蔵店にも広がっています。

 

 

 

 

Fritz Hansen | Seven Chair

 

 

 

 

 

“人に優しいデザイン”と言わしめるこの椅子がデザインされたのが1955年。アントチェアの3年後、その後継モデルとして「SERIES 7」は誕生しました。

 

その魅力は何と言っても背座一体成型で作り出された流線美。曲線の美しさは、ヤコブセンの建築家としての側面が存分に発揮されているからなのかもしれません。

 

シンプルなフォルムだからこそ、高いインテリア性を誇る。カラーリング/素材展開の豊富さも相まって、取り入れやすさは随一です。

 

今回は、どんなインテリアにもマッチするオーソドックスなホワイトラッカーモデル。程よいしなりのきいた掛け心地をぜひ実際にご堪能下さいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

Fritz Hansen | OXFORD Chair

 

 

 

 

 

波打つ背もたれが印象的なこちらのチェアは、教授用の椅子として生まれました。

 

高い背もたれに気品あふれるレザー張りシート。気高い佇まいはまさに威信のシンボルといったところでしょうか。ところが、特筆すべきはそのデザイン性だけではなく、優れた柔軟性と座り心地です。

 

椅子がもたらす安定感は、デスクワークを捗らせること間違いなし。背筋を伸ばして正しい姿勢で教授気分を味わえそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

Fritz Hansen | SWAN CHAIR

 

 

 

 

 

ヤコブセンの不朽の名作のひとつ、スワンチェア。こちらは、ホテルのためにデザインされたラウンジチェアです。

 

どんなファブリックを纏っても優しく柔らかな印象が感じられるのは、シェルが曲線のみで構成されているから。対して脚部は直線的でその対比がスワンの美しさを引き立てているようです。

 

座り心地はというと、さすがはホテル仕様というだけあって申し分ありません。鮮やかな目覚めるようなブルーの優雅な白鳥に包まれてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

Fritz Hansen | Egg chair

 

 

 

 

 

スワンチェアと同時に生まれたもうひとつの名作。垂直水平にデザインされた建物内に丸みを帯びたエッグチェアを配することで、彫刻的な対比を生んだとされています。

 

すべて計算されたヤコブセンのデザインを堪能するなら、ぜひ直線的なアイテムに合わせて使って頂きたいと思わずにはいられません。

 

外からの視界を遮るハイバックのフォルム。このエッグだったら殻に閉じこもるのも悪くないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

Vintage | Scool Desk

 

 

 

 

 

最後に椅子ではなくデスクを。舌のようなフォルムで有名なTongue chair(タンチェア)と同様に、デンマークのムンケゴー小学校のために作られたこちらのデスク。

 

パブリックデザイン的過ぎるためか再販されることはなく、ビンテージでしか出会うことのできない希少なアイテムとなりました。

 

プライウッド成型で作られた天板から感じ取れるヤコブセンらしさ。タンチェアもしくは同氏のチェアを合わせれば、当時の小学生のような童心に帰れるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわりに

 

 

「美しいものを作るのではなく、必要とされているものを作る。」

 

実は、目的をもって作られたものが多いヤコブセンのデザイン。何かのためのデザインだからこそ美しく、必要とされるデザインだからこそ受け継がれているように感じられます。

 

そんな美しさに影響されて、その当時アントチェアをお迎えした思い出も蘇ってきました。正真正銘、私にとっての北欧デザインのはじまり=ヤコブセン。

 

さて皆さんなら、はじまりのヤコブセンにどのデザインを選びますか?そしてひとつ手に入れたなら、そのつぎもそのまたつぎも。きっと、ヤコブセンのデザインが必要となる時がくるはずです。

 

 

ヤコブセンのアイテムは >>ONLINE SHOP よりご覧いただけます。

 

 

 

 

 

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