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イッタラ iittala アートワークス Art Works ポカーリ Pokaali 2009年 ガラスゴブレット 箱付 ハッリ・コスキネン Harri Koskinen ~いろんな景色を見せてくれるアートピース~
![](/archives/wp-content/uploads/2024/05/a2-21-768x577-1-e1716265735328.jpg)
iittala
Art Works Pokaali
by Harri Koskinen
現代のフィンランドデザイン界を牽引するハッリ・コスキネンの代表作といえば、シュミディンガーモジュールのファティーコンテナーズ。
プライウッドによるナチュラルな風合いと滑らかな曲面が美しく、収納ボックス・サイドテーブル・スツールなどとして、暮らしにちょっとした豊かさをプラスしてくれる家具です。
デザインハウスストックホルムのブロックランプなどでも有名ですが、彼はその他にもガラスウェアを多数手掛けているのをご存知でしたか?
いろんな景色を見せてくれるアートピース
コスキネンがデザインしたガラスウェアの中でも特別なイッタラのアートガラスシリーズ「Art Works」のゴブレット。
Art Worksは、毎年デザイナーとクラフトマンのチームで作品を発表していくプロジェクト。2009年に、その第一弾としてハッリ・コスキネンが選出され、5作品をリリースしたうちの1作品が「Pokaali(ポカーリ)」です。
「Pokaali」は、フィンランド語で「カップ」や「トロフィー」を意味します。
ボウル、ステム、ベースの3つのガラスパーツを2 人のガラス吹き職人が同時に繋ぎ合わせるという、非常に繊細かつ手間のかかる作業を有することから、数量限定で製作されたのも納得できます。
(正確な個数は分かりかねますが、2010年に発表されたオイバ・トイッカのシリーズは各50個ずつ製作されたそうなので、いずれも数少なったことが分かります。)
繋ぎ目をよく見ると、接合した際に生まれたガラスの揺らぎが確認でき、手作りならではの質感をお楽しみ頂けます。
ベース部分は空洞になっており、透けて見えるのもとっても素敵です。
ポカーリは全4色展開があり、こちらはブラウンとライトブルーの色ガラスを組み合わせた個体。
コスキネンは、「この作品に適切な色の組み合わせを選ぶのは驚くほど難しく・・・」と発表当時コメントしており、彼の理想としていた色が実際にはどんな色だったのか気になりますが、光の加減、反射する色、見る角度で違った景色を魅せてくれるので、その全てをひっくるめて様々な表情をお楽しみ頂けたらと思います。
この優しい色合いからか、柔らかいフォルムからか。ガラスでありながらもどこか温かさを感じるのは私だけでしょうか。
底面には、「HARRI KOSKINEN IITTALA 2009」のカットサインが入っています。
レザーベルトの付いた木箱に入っているところもスペシャル感があって、特にコレクターの方にとってはたまらないポイントではないでしょうか。
「日常から生まれるものを実体あるデザインにすること。機能性が高く、視覚的に美しい、暮らしを豊かにするデザイン」を目指す、ハッリ・コスキネン。
日常使いする食器とはまた違ったアートピースとしてのガラスウェア。日当たりの良い窓辺に飾って、ゆったりと眺めてみたい逸品です。
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