0120-987-565
メールでのお問合せ
- Top >
- imption Column
- >
- とらわれない器たち - キム・ホノがつくる物語のある作品 -
とらわれない器たち – キム・ホノがつくる物語のある作品 –
とらわれない器たち
人間国宝のある陶芸家は言いました。
作ることは生きることだと。
瀬戸で作陶するある陶芸家は言いました。
作る人が生きているのだと。
前者は土に根を張るように深く力強く、
後者は気まぐれに吹く風のように自由。
似て非なる2つのことばが、陶芸の奥深さを感じさせます。
Contents
キム・ホノ（金憲鎬）という人
今回この記事を書くにあたってキムホノさんについて色々調べてみたのですが、
個展の記録や略歴などはすぐに見つけられるけれど、
人気作家さんとしては意外にも情報が少なく苦戦。
ただその中でギャラリーや地元の方など、
本人に会ったと発信している人が多いことに驚かされました。
よくご本人が手料理をふるまっていること、
たぶんコーヒーが好きなこと、
愛猫の名前がキノさんということ。
きっと気さくで気前の良い、素敵な紳士の陶芸家さんなんだろうと思います。
ちなみに冒頭の詩的なことば。
前者が辻村史郎氏、後者がキムホノさんです。
さて、いろいろと調べていくうちに思い浮かんだことがあります。
キムさんは、旅人のような人だ！
その時々の出会いを大切にし、インスピレーションを受けることで新しい作品が生まれる。
だからこそ毎回テイストの異なる作品が完成する。
同じ人が作ったとは到底思えない多様な作風にも、これなら納得。
もちろん会ったことはありません。すべて想像ですので、あしからず。
【略歴】
1958年愛知県瀬戸市生まれ。
愛知県窯業高等職業訓練校を終了後、瀬戸の窯元に勤める。
1985年、27歳で初めての個展を開催。
その後も国内外にて個展、グループ展を中心に作品を発表する。
現在は瀬戸市定光寺に工房を構え、制作を続けている。
【主な受賞歴】
日本陶芸展、日本伝統工芸展、八木一夫賞陶芸展、朝日陶芸展、中日国際陶芸展など
キムさんの作品
写真を見ても分かるように、本当にひとりの作家さんの作品？
と疑ってしまうくらいに、土も釉薬も形も絵付けもさまざま。
なんと、展覧会ごとにすべて新作を作っているんだそうです。
そして、どんどん未経験の技術を使って、常に新しい技法を取り入れる。
辻村氏の言葉を借りるなら、「作ることは挑戦すること」だと言わんばかりに。
そうして出来上がった作品たちは、斬新・奇抜・自由・摩訶不思議。
特に今回縁あってインプションにやってきてくれた器たちは、
今にも動き出しそうな生き物みたいなものばかりです。
ぐねぐね、ぐらぐら、ぼこぼこ。
囚われないことこそがキムホノの世界。
実際、ご本人も巨匠になりたくなくて
代表作をひとつに絞るのが嫌なんだそう。
でも、だからこそいつでも異なる物語を宿した作品に出会える。
このワクワクが心をつかんで離さないのです。
おわりに
多くの人が口をそろえてこう言います。
キムホノさんの器は、見れば見るほど好きになる。
はじめはその奔放さに驚くけれど、じわじわと魅せられる、と。
今回、ずいぶんと眺めたり手に取ったりした甲斐あって、
その意味がなんとなく分かってきました。
まだまだ知らないキムホノの世界。
インプションでこれからも紹介し続けられたらと思います。
ぜひお買取りもご依頼ください。お待ちしております。
キムホノさんの器は
» ONLINE SHOP のページでご確認いただけます。
imption Columnの最新記事
-
CATEGORY : imption ColumnUPDATE : 2024/04/21 -
CATEGORY : imption ColumnUPDATE : 2024/04/14 -
CATEGORY : imption ColumnUPDATE : 2024/03/01 -
CATEGORY : imption ColumnUPDATE : 2023/12/26 -
CATEGORY : imption ColumnUPDATE : 2023/11/19 -
CATEGORY : imption ColumnUPDATE : 2023/11/17 -
CATEGORY : imption ColumnUPDATE : 2023/11/05 -
CATEGORY : imption ColumnUPDATE : 2023/10/15
