素晴らしき建築とLEGO世界

 

 

皆さんはLEGOで遊んだことってありますか?

 

私は蓋付きの衣装ケースに目一杯入ったLEGOブロックを、親の車に載せてもらって友達の家に持って行く程のレゴプレイヤーでした。可愛いですね。

 

部屋を散らかして、小さいブロックを踏んだ母親にブチ切れられるまでがLEGO遊びにおいてのルーティンでございましたが、まさか自分がブロックを踏む番が来るとは夢にも思っていませんでした。

ちゃんと躾けねば…ヽ(;▽;)

 

さぁそんなLEGOブロック。

子供の創造力を育むデンマーク生まれの玩具として世界中で親しまれておりますが、世にはこの遊びを極めたとされる、LEGO社認定のレゴビルダーが21人存在するそうです。

これは、レゴ社が「レゴの名前を使って仕事をすることを認めた人」に与える称号とのこと。

自分の事をレゴプレイヤーなんて言った事を後悔するくらい、次元の違う方々です。恥ずかしい恥ずかしい。

 

設計図無しで作られる壮大な作品は圧巻の一言。本当にすごいんでググってみてください。同じ人間が作ったものとは思えません。

作るのも楽しいし、それを見るのも楽しいなんて素敵ですね。

 

このように、大人も子供も楽しめるLEGOではございますが、大人の趣向に合わせて販売されているシリーズも存在します。

 

『アート』『デザイン』『サイエンス&テクノロジー』等様々なカテゴリーがあり、作った後はインテリアとして飾っておける、まさに大人の為のLEGOブロック。

 

この度、縁あって世界の著名な建造物を揃えた『アーキテクチャー』シリーズがまとめて入荷致しました。しかも全て未開封品です♪

 

 

 

 

 

 

 

Pick up items

 

 

しっかし…買って開けないで保管するなんて、まったく大人ってやつは!

 

という事で、それぞれご紹介させて頂きます。

 

 

 

 

当時の建築家たちに大きな衝撃を与えた『サヴォア邸』

 

 

 

 

 

近代建築の巨匠 ル・コルビュジェによって1931年に設計された住宅で、最大の特徴は梁が無いこと。

 

メインの居住空間が柱によって支えられて、まるで空中に浮いているようなデザインは、当時のデザイナー達を驚かせました。

 

 

コルビュジェが生み出した、このピロティ形式の建築構造は後に様々な建築で採用される事になり、日本では丹下健三が設計した広島平和記念資料館(1955年竣工)等があります。

 

思えば私もマインクラフトで誰からヒントを得たわけでも無いのに、同じような構造の家を作った事があります。自然とどこかで目にし、擦り込まれていたのでしょう。

 

フランスの歴史的建造物にも指定されている、20世紀の住宅における最高傑作『サヴォア邸』。その迫力はミニチュアになってもそのままです♩

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカの至宝『カウフマンズ邸(落水荘)』

 

 

 

 

 

アメリカ ピッツバーグの百貨店『カウフマンズ』のオーナー“エドガー・カウフマン”の為に建てられた邸宅、カウフマンズ邸は、川にある滝の上に作られた斬新なデザインで、水が落ちる滝と一体となった美しい景観から“落水荘/Falling Water”の名で親しまれています。

 

デザインを手掛けたのは『自然と人との調和』を目指し、有機的建築を提唱し続けていた20世紀建築家の巨匠“フランク・ロイド・ライト FRANK LLOYD WRIGHT”。

 

 

 

 

建物が自然の一部になるようなオーガニックな建築は、これまた当時画期的であった事でしょう。

 

フランクロイドの思想に共感したカウフマンからの依頼で1936年に建てられ、現在では世界文化遺産に登録されている名建築の一つです。

 

川の上に迫り出したカンチレバー構造のテラスから滝を見る事が出来る素敵な構造は、見ていてワクワクが止まりません。天井を敢えて低く設計し窓を広く取る事で、自然と人の意識を外へ向かせるという徹底した造りだというから驚きです。

 

風で揺れる木々、川のせせらぎが聴こえてきそうな美しい景観は、LEGOブロックでもしっかり表現されていて感動的です♪

 

 

 

 

 

 

 

 

近代美術そのもの『ソロモン・R・グッゲンハイム美術館』

 

 

 

 

 

鉱山王と呼ばれたソロモン・グッゲンハイムの名を持つこの美術館は、美術品蒐集家でもあった同氏が1939年に開館したもの。

 

その後、ニューヨーク マンハッタン5番街への移設の際に、設計の依頼を委託されたのが、これまたフランクロイドライトです。

 

 

 

 

1943年に移設計画が立ち上がったものの、完工したのはなんと10年後の1953年。紆余曲折ありますがどうやら、今までにない斬新過ぎる建築物が当時の建築基準法に抵触していた為に許可が中々降りなかったとか。

 

その外観から『かたつむりの殻』と形容される、螺旋状の構造が最大の特徴でありますが、その部分は床が傾斜していたりと、建物自体がアーティスティックで主張が強過ぎた為、美術鑑賞には向かないと批判されたりしたそうです。おもろ!

 

フランクロイドらしい有機的な建築を楽しめるのはもちろんですが、美術館前の道路まで再現してくれてるのが5番街を意識してて良い感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

広大な土地の中に佇む、鉄とガラスの隠れ家『ファンズワース邸』

 

 

 

 

 

これまでに紹介した建築物のデザイナーであるル・コルビュジェとフランクロイドライト。この2名にミース・ファン・デルローエを加え、俗に近代建築の3大巨匠等と称されます。

 

このファンズワース邸は、この3大巨匠が一人、ミースがデザインしたもの。

 

60エーカー(サッカーグラウンド約60個分)の広大な土地にひっそりと、この邸宅はあります。

 

 

 

 

シカゴの女性医師エディス・ファンズワースの為に週末邸として1951年に建てられたこの住宅は、ご覧のとおり高床式。近くを流れる川には氾濫の可能性があるからという事でこのデザインに。

 

白く塗られた直線的な鉄骨と大きなガラス窓で構成されており、非常に見通しの良い造り。余計な装飾を極限まで削った究極のミニマルデザインです。

 

『最小限を追求する事で、最大限の豊かさ得る』ミースの残した有名な言葉“Less is More”が体現された美しい建築。この言葉は、デザイン哲学として現在でも様々な分野で活かされています。

 

慎ましく質素なものにこそ趣を感じる、日本の美意識に通づるものを感じますね。

 

夏の新緑、木枯らしのふく枯葉、真っ白な雪の中、自然と同化するこの邸宅は季節と共に美しさを変え楽しませてくれるそうです。

 

この小さなファウンズワース邸、窓際に飾ったらなんだか素敵になりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

僅か1年で建てられたシアトルのシンボルタワー『スペースニードルシアトルズ』

 

 

 

 

 

ここからは高層建築シリーズ。

 

ワシントン州シアトルにあるランドマークタワーで、1962年の万国博覧会の時に建てられた高さ184mのスペースニードルシアトルズは、UFOのような360度景色を見回せる展望台が特徴の建築。

 

 

 

 

資金や土地等、様々な面でプロジェクトが難航した為、最終的に建てる場所が決まったのもなんと万博開催の13カ月前というのだから驚きです。

 

そこからは、一気に工事が進み着工から僅か8ヶ月で完成まで持っていったそうな。

 

短期間で建てたもんだから耐久性が無いかと思いきや、約5600tものコンクリートと250tの鉄骨で作られた基礎はマグニチュード9クラスの地震、風速320キロメートルの風にも耐える耐久性を誇りました。

 

宇宙開発が最も熱かった60年代を象徴するシアトルのシンボルタワー。高度経済成長の『熱』を感じられる建築です。

 

 

 

 

 

 

 

 

黒き摩天楼『シアーズタワー』

 

 

 

 

 

当時、世界最大の百貨店であったシアーズ社の本社ビルとしてアメリカ シカゴに1973年に建設された447mのビル『ウィリスタワー』。経営難により売却されるまでは『シアーズタワー』という名前でした。切ないですね。

 

シカゴは近代建築の宝庫であり、世界に先駆けて超高層ビルを発達させた場所でもあります。

1871年に起きたアメリカ史上最大といわれるシカゴ大火災からの復興の手助けをするべく、各地から建築家が集まり建設ラッシュが始まったわけですが、これが皮肉にも建築の実験場となったという事です。

 

やけにエッジの効いた建物や高層ビルが多いと思ったら、こんな理由があったんですね。

 

 

 

 

そんな時代の流れの中、景気と共に上へ上へと伸びていく建物。

 

シアーズタワーは、1890年以降ニューヨークに負け続けていた建物の高さ競争についに勝ち、当時の世界一高い建物となりました。

 

このタワー。何がいいって、黒いのが猛烈にカッコいいんですよね。

 

ブラックのアルミ枠にブロンズカラーのティンテッドガラスを使ったアダルトな美しさ。

 

高さの異なる四角柱を3×3に組み合わせたような形状は、LEGOでの表現にもピッタリです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイテク建築の先駆け『ジョンハンコックセンター』

 

 

 

 

 

1969年竣工のジョンハンコックセンター(現:875ノース・ミシガン・アベニュー)は、先のウィリスタワーに並びシカゴを代表する高層建築。

 

どちらも設計を行ったのは、大手建築設計事務所“SOM(スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル)”の構造技術者ファズラー・ラーマン・カーンです。

 

 

 

 

現代の超高層ビル建設にとって基本となった革新的な構造システムを開発した事から、「構造工学のアインシュタイン」とも呼ばれた人物。

 

強度を確保する為のX字のフレームを隠すこと無く露出させた、こういった造りは構造表現主義建築と呼ばれ、機能性や合理性を第一とするモダニズムの先に生じた建築様式。後のハイテク建築となるものです。

簡単に言うと、建築において『目に見えない部分の技術的・科学的進歩を敢えて見えるようにして、デザインの一部にしちゃおうぜ』って事だと思われます。

 

ポストモダンデザインとの区別も難しいようですが、ファズラー・カーンはその先駆け的存在でもあったようです。

 

LEGOブロックではこの特徴的なフレームが残念ながら見えません(泣)

 

ウィリスタワーと並べて飾ってあげたい一台です。

 

 

 

 

 

 

 

 

アールデコの傑作『エンパイアステートビル』

 

 

 

 

 

ニューヨークで最も愛されるランドマークとして知られるこのビルは1931年竣工。当時のアメリカの産業力を示す建物の一つです。

 

 

 

 

このビルもまた世界一高い建物の称号を欲するが故に急ピッチで建設され、40年以上もの間その地位を守り続けた世界初の100階建建造物。映画『キングコング』でコングがこのビルを登ったワンシーンも馴染み深いです。

 

アールデコ様式の典型ともいえる、直線と左右対称の外装。そして贅の限りを尽くした内装は今日でも観光の名所として多くの人々に愛されています。

 

 

 

 

 

 

 

さいごに

 

近代建築の巨匠によるデザイン性と機能性に優れた邸宅や美術館。そして、歴史的背景を持つ高層建築。どれも魅力的でありますね。

 

余談ですが、世界一高い建物については、高さを比較する場合、頂上のアンテナを含めた高さよりも、もっとも高いフロアの屋上の高さを比較する方が一般的となります。

 

しかし、世界一の座を狙ってちゃっかり増築してみたりと当時から、きな臭い感じがあったようです。情報にバラつきがあったり何ともややこしい高さ問題。それも含めて高層建築の良さと言うべきでしょうか。

 

あと、お気付きの方もいるかと思いますが今回入荷したLEGOのいくつかの箱には、先に申し上げた世界に21人のレゴビルダーの一人“Adam Reed Tucker(アダム・リード・タッカー)”さんのサインがあるではありませんか。

 

実はこのアーキテクチャーシリーズは、世界の名建築をレゴで作る元建築士のアダムさんがLEGO社からのオファーを受けて監修したシリーズなのです。

好きな事が大きな仕事に繋がるなんて夢がありますね。

 

数は不明ですが、どうやら初回特典としてこのサイン入りが売られていたようです。

 

さぁさぁ、いかがでしたでしょうか奥深き建築とLEGOの世界。

 

それぞれの時代背景等を知ってちょっと欲しくなりましたが、きっと買っても開封する事は無いでしょう。私もすっかり大人になってしまったもんだ。

 

 

 

 

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