松本民芸家具
＃J型

 

 

日本の民藝伝統。

 

機械化や西洋化の煽りから消滅しかけた技術。

 

そんな状況下の中、日本の手作業による技術力と洋家具の力を組み合わせ危機を脱した家具メーカー、松本民藝家具。

 

今回入荷したのは同社が誇るロッキングチェアになります。

 

 

和洋折衷

 

 

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松本民芸家具の創始者である池田三四郎。

 

衰退していた民藝を復活すべく和の技術力で洋家具を作り、民藝技術を今日まで守り続けてきました。

 

技術力の高さはさることながら、良質な素材の選別が現在まで人々を魅了し続ける点。

 

主材にはミズメザクラを使用しております。

 

 

 

 

虎の紋様のような杢目が特長のミズメザクラは狂いにくく硬いことでも知られています。

 

故に加工の難しい材料でもあります。

 

これを美しい家具に変えることが出来るのが松本民芸家具。

 

かなり高度な技術を要する加工法により組み上げられています。

 

 

 

 

そして誕生したのがJ型 ロッキングチェア。

 

ヨーロッパのウィンザーチェアを彷彿とさせるスポークバックが洋家具への拘りとリスペクトを感じさせます。

 

 

 

 

硬い素材をふんだんに使用し作られるロッキングチェア。

 

座った時にかなりお尻に負荷が掛かるのでは？と思う方も多いかと。

 

ですが、実際に座ってみると居心地がよく身体を強張らせる事無く着座姿勢に入れます。

 

 

 

 

その秘密は、この座繰り。

 

職人が数えきれないほどの回数をカンナで削り、身体のカタチに合うよう丁寧に緻密に仕上げています。

 

優美な曲線美を描き、肌触りも滑らか。

 

ただ、安楽性の高さを感じさせる点は他にも。

 

 

 

 

太もものカタチに沿って削り出された座面側部。

 

しっかりとホールドしながらも、材質による痛みを全く感じさせません。

 

 

 

 

ハイバックスポークは幅も広く背もたれも高いため、安心して頭を預ける事が出来ます。

 

仮眠中にちょっとした寝返りを打とうとも、大きな背もたれが受け止めてくれる包容力の高さ。

 

スポークデザインはロッキングチェアシリーズの中でもシンプルなものとなっており、ご家庭のインテリアスタイルを選ばず馴染んでくれるでしょう。

 

 

 

 

外を向いたアーム。

 

デザイン性の良さからこのように形作られたのではなく、手をかけた際に脇がしまり力を入れやすい仕様にするため。

 

安楽性の高さの弊害として、寄りかかった体勢から起き上がるまで若干の力を要します。

 

力の弱い子供や女性、お年寄りでもスムースに起き上がれるよう腕の力を借りる事のできるデザインになったわけです。

 

 

 

 

気になるのが耐久性。

 

通常の椅子とは異なり遠心力のかかった状態で座るので、負荷が大きくなり歪みや緩みが発生しやすくなります。

 

松本民芸は一切の手を抜きません。

 

両足のロッキングを繋ぐ横木を3本も使用し、耐久性を余すことなくアップ。

 

また、伝統技術の”ほぞ組”というネジを一切使わずとも丈夫な造りを可能とする組上げ法をとるため、佇まいの美しさを損なう事無く頑丈な造りに仕上ております。

 

 

 

 

1つの作品には1人の職人の魂が宿っております。

 

その証として職人ごとのサインが。

 

これは責任の所在とプライドを表すものだとか。

 

それだけの情熱と拘りを持って作品を作っているわけですので、逸品じゃ無いわけがないですよね。

 

 

 

 

座ってみました。

 

寄りかかると自然とリラックスした体勢を取らせてくれます。

 

 

 

 

戻る時の動きも非常にスムース。

 

休日モードだと何かと思い付きであちこち動き回ることが多いのではないでしょうか。

 

そんな時でもストレスなく立ち上がる事が出来ますし、また戻って身体を預けることも可能です。

 

疲れ切った身体をこのロッキングチェアで癒してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

経年により深みを増す個体。

 

美しい佇まい、頑丈な造り、素材。

 

時間が経つことにより職人の技術力の高さを再認識し、輝きの歩みを始める作品。

 

是非ご自宅に迎え入れ、魅力を体感してみて下さい。