九州民芸家具
食器棚

 

 

ここ数日、あまり気持ちの良くない天気が続きます。

 

雨が降り出した際の埃っぽさが際立つ瞬間なんかは、雨にワクワクしていた子供時代を思い起こさせてくれるのですが、それ以外は湿度で汗をかかされるような悪い方面での日本らしさ。

 

こんな時には、しんどい体を応援するように、季節らしい食べ物でも頂いて頑張りましょう。

 

ちなみに私は冷や麦、桃、ナス、ミョウガ当たりは有難いことに堪能できましたが、トウモロコシやカツオ、スイカやスダチなんかはまだ。

 

皆さんは今年何を召し上がりましたでしょうか。今回のご紹介はそんな食卓の中でこそ活躍する食器棚。

 

宜しければ最後までお付き合いください。

 

 

 

 

日陰とヒグラシと

 

 

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食器棚。名前の通り食器を収納する棚となります。

 

現代の日本の暮らしにおいてはキッチンの在り方も様々。例えばワンルーム。冷蔵庫のとなりにスリムな1台。

 

家族で暮らすカウンターキッチンでは動線を考えた水場の真後ろに。

 

アイランドキッチンのような豪勢な仕様ならば、作り付けの棚が真下に備わっていることも多いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

おおよそとはなりますが、江戸時代より昔の日本では今のミニマリストさながらの暮らしをしていたそうです。建具を別にほとんどがとっさにまとめて持ち運べるようなコンパクトな暮らし。

 

江戸時代に入って、現代の食器棚につながる「水屋箪笥」などが使われるようになったそうですが、これはパクス・トクガワーナともいわれる徳川家による安寧の時代が大きく影響しているのかもしれません。

 

住む土地や家を追われずに安心して暮らせる時代になって初めて、しっかりと据え置く家具調度が発展する。納得できる理由です。

 

 

 

 

 

ペリーら西洋列強の来日によって鎖国政策は撤廃され、西洋の文化を見聞きする機会は増え、大戦後には西洋に追いつけ追い越せとより貪欲に様式とその文化を取り入れていった日本。

 

西洋の暮らしを新しい暮らしとするために洋家具は欠かすことができず、民芸家具はそれまでの和と洋を繋ぐ大切な存在でした。

 

 

 

 

 

日本を代表するインダストリアルデザイナーである柳宗理の父であり、美術評論家・思想家であもった柳宗悦(やなぎ むねよし)が提唱した「用の美」という概念。

 

民衆の暮らしに即した手仕事によって作られた品にこそ美しさがあるという考えは、大きな反響を生み松本民芸家具を初めとした多くの工房、企業の設立を促しました。

 

今回はその中でも高い品質で知られる九州民芸家具の1台です。

 

 

 

 

 

 

松本民芸家具の地区販売店として1961年にその前身が設立した九州民芸家具。

 

民芸という同じ志の中で重なる点、異なる点がそれぞれの特徴となって浮き出てきます。

 

まずは重なる点。日本国内で手に入る良質な材料を使って精緻に作られている点です。

 

民芸家具の代表材と言えるミズメザクラ。実はサクラではなくカバ(バーチ)の仲間だそう。

 

緻密で硬く、そして粘り強い材。千年を超える歴史を持つ正倉院に所蔵されている梓弓にも使われる、日本古来の木材です。

 

 

 

 

 

 

そして異なる点、例えば北海道民芸が取り入れやすいバランスの良さが感じられるのに対して、松本民芸は引き算の美しさでどこか人を圧倒させるような威厳が感じられます。

 

九州民芸は、誤解を恐れずいうならばどこかモードで、縦に伸びる格子が強い奥行きを感じさせてくれます。

 

素材や意匠の表現が、和をベースとしたしっかりとした家具の造り込みに負けていないために、静かな雰囲気を醸し出しているように感じられるのですね。

 

 

 

 

 

 

 

雰囲気はありつつも、取り入れやすい今回の食器棚。高さは174センチと普段の目線に収まりやすい嬉しい高さです。

 

棚は1枚につき内寸が 幅68 × 奥行29センチ。棚板は調整こそ不可ですが取り外しが出来ますので、バランスを崩さずに高さのあるものをお仕舞い頂けます。(参考までに、高さは上段が一枚分約15センチ、下段が約23センチです。)

 

抽斗も3杯ついてカトラリーやランチョンマット等もひとまとめに。美しさを楽しむ為の高い機能が備わった1台です。

 

 

 

 

 

 

年月を経る度に新しいスタイルが表われて、古臭いと言われる瞬間もあった民芸家具。

 

ですが何度も押し寄せた時代の波に負けず、洗い出されたように残ったその佇まいはまさに「洗練」。ただ人に消費されるだけではない、意味のあるプロダクトであったことを教えてくれています。

 

昔であれば全部民芸家具で揃えるのが普通でしたが、現代の考え方はもっと自由。

 

ノスタルジックに和室も良し、モダンにフローリングのお部屋も良し、コンクリートの打ちっぱなしでもスタイリッシュに。1台で普段の暮らしを静かに彩ります。

 

 

 

 

 

惜しむらくは現在廃業となった、替えの無い九州民芸の1台。

素敵な食器棚をお探しの方はこの機会にいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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