MODERNICA
Daybed Sofa

 

 

 

”ミッドセンチュリー”と呼ばれる、1940～60年代に生まれた家具やインテリア。

見るだけでワクワクするような自由かつ大胆なデザインは、新しいものに挑戦しようとするデザイナーたちの勢いがあって、とっても清々しいです。

 

インプションが取り扱うアイテムの中でも、常にトップの人気を誇るミッドセンチュリー。どの時代にも通用する定番のスタイルとして、多くのインテリアファンを虜にしています。

 

本日は数々の名作を生んだミッドセンチュリーデザインの精神を受け継ぐ数少ないメーカーから、デイベッドのご紹介です。

 

 

 

受け継がれるデザイン

 

 

 

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アメリカ・MODERNICA社は、イームズシェルチェアをはじめとする、ミッドセンチュリー期に生まれた数々の名作へのリスペクトを込めて、その精神や歴史を受け継ぐメーカー。

 

同社で作られるFRP製のシェルチェアは、オリジナルと同じゼニス工場のプレス機を譲り受け、現在もカルフォルニアで製造が続けられています。また当時の技術者やスタッフを再雇用するなどし、プロセスだけでなくノウハウも人から人へと受け継がれました。

 

 

 

こちらは、そんなモダニカ社によるケーススタディファニチャーシリーズのデイベッド。USミッドセンチュリーを代表する、ジョージ・ネルソンのデザインを基にしていると思われます。

 

1999年から製造が続いており、現在はヘアピンレッグを思わせるスチール製またはプライウッド製のV字脚と北欧スタイルのシンプルな無垢材脚の3タイプ展開があるようです。

 

 

 

シェルビーウィリアムズ ガゼルチェア

 

今回の個体は、同じく祖師谷大蔵店にて販売しているシェルビーウィリアムズのガゼルチェアのように、40～50年代のアメリカで流行したインパラレッグを採用。

モダニカではこのインパラレッグをテーブルやチェア、ソファなどに汎用させ、古きよきミッドセンチュリーデザインを現代に蘇らせました。

 

インパラレッグの仕様は既に廃番となっており、中古市場でも滅多に出会えない希少なモデルです。

 

 

 

 

初めは、ネルソン自身の為に設計されたというデイベッド。そのオリジナルデザインを改良し、1949年に発表したものが現在もハーマンミラー社によって販売され続けています。

 

ネルソンは、使う人の日々変化するニーズに応える為、家具に柔軟性を持たせました。

 

リビングにいながらベッドとしても使えるデイベッドは、その名の通り、昼間に横になることを想定して作られたもの。

イームズデザインのシェルチェア同様、こちらもネルソンへの敬意を込めて、そのスタイルを受け継ぎ生まれたカタチといえるでしょう。

 

 

 

 

2つのボルスタークッションは取り外すことが出来る為、ソファだけでなく、カウチのように足を伸ばしたり、ベッドのように横になったり、様々な役割を担ってくれます。

 

一休みしたい時はもちろん、友人が泊まりに来た際のゲスト用ベッドとしても最適。

高密度のウレタンクッションにSバネのスプリングを組み合わせることで適度な反発力を生み、ソファとしてもベッドとしても安定感のある座り/寝心地を実現しています。

 

 

 

更にお勧めのポイントと言えば、ファブリックの張り替えだけでなく、シート下の帆布、ウレタンクッションも全て専門業者に依頼し新調しているところ。

 

ファブリックにはマハラム社のモード生地を。2色の糸を織り交ぜた凹凸のある平織りの生地で、ウールのような見た目と柔らかな質感が心地よい手触りです。

アレキサンダー・ジラルドのホップサックのようにも見え、ミッドセンチュリー家具との相性も抜群。お部屋の主役を飾るにふさわしいポップで華やかなソファに仕上がっています。

 

 

 

三人掛けタイプが一般的なデイベッドは、サイズが大きいことからリビングスペースを圧迫することもしばしば。

こちらも幅196cmと大型ではあるものの、重厚なクッションに対してスラっと伸びる脚部によって重たくなりすぎず、全体のバランスが保たれています。

 

ネルソンスタイルのデイベッドに配された美しいインパラレッグ。時代を超えてもなお高い人気を誇るミッドセンチュリー家具好き必見の一台です。