MAGIS
Troy Wireframe

 

 

先日、オーバーホールをしていた腕時計が戻ってきました。ベルトを交換して、調子の良い動きを見ていると何かニマニマとしている自分がいました。

長く使っていきたいと思えるアイテムに出会える事、それが快適に使えるコンディションで自分の手元にある事に幸せを感じているのかもしれません。注文したベルト幅が間違っていたりとすったもんだもありましたが、それもまた愛着の湧くエピソードになりそうです。

 

 

腕時計は現代ではある意味ステータスのようなものになっておりますが、椅子ならどうでしょう。

快適に使える、それ以上の価値というのはどのようなものがあるのでしょう。

今回ご紹介の椅子で、それについて考えてみました。

 

 

使う人が作りだす価値

 

 

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今回の椅子は、イタリアのマジス社(MAGIS)によるもの。

1976年に創業、イタリア北東のトッレ・ディ・モスト(ヴェネツィアからさらに北東にあります)に拠点を構えるマジスは、プラスティックファニチャーをメインとしたインテリアアイテムを多く揃える実力派。

 

潮流としてデザイナーに注目が集まる事の多い昨今、メーカー主導で企画を立て、それにふさわしいデザイナーを選定するという気骨溢れるものづくりをしています。

 

マジスはラテン語で「more and more(さらに、そして、さらに)」。 企業名からも現状に満足する事なく成長を求める姿勢が感じられますね。

 

 

 

 

 

 

コンスタン・グルチッチとのチェアワン、ジャスパー・モリソンとのエアチェア、エーロ・アーリニオとのパピー、ピエール・ポランとのシェルフ エリゼから深澤直人とのサブスタンス、、、今を時めくデザイナーが実は沢山活躍しています。(個人的にはオイバ・トイッカとのリンナット LEDランプが非常に気になります。)

 

協同によって作られるアイテムはイタリアらしい軽やかさと、使い勝手に困る事のない取り入れやすさを備えた現代らしいラインナップになっています。

 

 

 

 

 

 

そして今回のチェアをデザインしたのはマルセル・ワンダース。一番有名なのは結んだロープを樹脂に浸して乾燥させた無重力な椅子、ノッテッドチェアでしょうか。

流行とは一線を画しながらも不思議な魅力を持つアイテムをつくる国、オランダ出身のデザイナーです。

 

 

 

 

 

 

パッと見はシェルチェア。ミッドセンチュリー期を代表するデザイナー、イームズ夫妻が消えない足跡を残した傑作に通じる印象を感じさせます。

一体成型による柔らかな曲面を描くシェルに、ワイヤーロッドを組み上げたエッフェルなベースの組み合わせ。

 

模倣ではないまとまりの良さを感じるのは氏のシェルチェアに対する、ひいてはイームズ夫妻に対する尊敬の念と、挑戦が感じられるからでしょうか。

 

 

 

 

 

 

元祖シェルチェアには魅力のひとつとして、シェル(シート)とベースの組み合わせによって大きくその雰囲気を変えるところがあります。

 

今回のトロイシリーズにもX字のワイヤーベース、ウッドレッグやハイスツ―ル、現在は休止中ですがエアポートベンチのようなタンデムシートと様々なバリエーションが存在します。

 

ベースが変わっても違和感を感じさせないところは元祖と同じくシートが高い完成度を持っていることが見て取れますね。

しかしながらその中でも今回の組み合わせがとりわけ魅力的なんです。

 

 

 

 

 

それはカッパー(銅)めっき。元祖にはない新しいベースのバリエーションです。独特の暗さのある赤い光沢はとても華やかで、シンプルなシートに良く映えます。

エッフェルベースのように複雑に組み上げることで光が反射する角度もまた複雑に。たっぷりとその色を味わえる今回の組み合わせがベストだと私は断言します(個人の感想です。)

 

そしてグライズ。なんと透明なんです(驚き)。これが金属や白・黒といったものなら恐らくはもっと落ち着いた雰囲気になっていたはず。

独特な浮遊感とアクセサリーのような可愛らしい佇まいはクリアなパーツを使う事で完成しています。

 

 

 

 

 

 

シート幅は47センチ。座ってシートに手を添えても窮屈じゃない余裕があります。加えて弾力のあるポリプロピレンのしなり。

今まで体感したプラスティックシートの中でも上位に食い込む心地良さです。

 

上手く説明できないのですが、あえて言うなら気持ち良く小舟に乗っている時のような慣性的な気持ち良さです。

オススメ出来る座り心地である事は声を大にして伝えたいと思います。

 

 

 

 

 

デザイナーのマルセル・ワンダースは1990年代以降に大きな影響を与えた「コンセプチュアル・デザイン」「ドローグ・デザイン」と呼ばれるムーブメントの重要人物。

「かたち」「機能」「ステータス」と今まで家具に求められていたものとは違う価値を使用者側が「考えさせられる」アイテム達は、現在廃材を利用した家具やサスティナブルな活動にもつながっています。

 

企業はデザイナーに丸投げするのではなく、デザイナーはデザインが使う人に与える影響を吟味した取捨選択をする。

過去のマスターピースに挑むように感じられる1脚は、その時代にしか作り出せない素晴らしい出来栄えです。

実はいろいろすごいチェア。「快適以上」を持つ椅子をあなたのお部屋にいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

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