PP Mobler
PP701

 

 

 

本日は寄木の色彩対比と丁寧に削り作られた曲線が美しく調和する巨匠ハンス・J・ウェグナーの名作、デンマーク・PPモブラー社『 PP701 ダイニングチェア 』のご紹介♪

 

 

 

巨匠ウェグナーが自分用にデザインした特別な椅子

 

 

 

 

 

 

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お馴染み「Yチェア」を始め、生涯500種類以上の椅子をデザインした事で知られるハンス・J・ウェグナー。13歳の頃より家具職人として修業を始め、その4年後には指物師マイスターの資格を取得。木に触れ、素材の特性を知りながら培った家具製造の経験が、同氏のデザインの基礎となっています。今回、木の質感を活かし、無垢材を削り出した同氏の制作スタイルからは珍しく、脚部にスチールを用いたダイニングチェアが入荷致しました！

 

その発案のきっかけは諸説ございますが、元々は自邸の為に製造を急いでいた同氏が、手元のあり合わせの小さな木材からインスピレーションを受けて組み合わせ、スチールを簡素に組み合わせたデザインといわれています。

 

 

 

 

 

自分用にデザインした為、当時は販売する予定ではなかったのですが、これまでのウェグナー作品とは全く異なる新境地へのターニングポイントとなりました。

 

強靭なスチールフレームは、実用強度の限界まで削り取る北欧の木製椅子よりも、更に細身にデザイン出来る事から、全体をより軽快な印象に完成させる事に成功。また「木材とスチール」という異素材の組み合わせにより、これまでのウェグナー作品にないモダンな印象を醸し出しています。

 

 

 

 

 

背もたれ部は、4つの無垢材を上下左右に組み合わせ、中心部には接着強度を高める十字型の「ちぎり」と呼ばれる濃茶の木製パーツが入り、アクセントとして美的要素も兼ね揃えています。

 

ご覧の通り、上下の木材の間にも異なる色味の部材が挟み込まれておりますが、その理由は同色の木材を組み合わせた場合、木目が合わない為、繋ぎ目が不自然になってしまいます。故に敢えて色味の異なる木材を組み合わせる事でそれを解消しています。フレーム全体のシルエットが滑らかな曲線であることに対し、フレーム内部にストレートラインの寄木が加わる事で、それぞれの形の特徴をより際立たせています。一見気が付かない箇所ですが、急ぎデザインしたモノに対しても細部への拘りにも妥協しない姿勢に、「北欧デザインの父」と呼ばれるウェグナーらしさを感じませんか？

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背もたれの形に目を向けてみると、従来のアームレスチェアよりも長く、アームチェアよりも少し短い事に気が付きます。アームが長いとテーブルの天板に当たってしまう為、当時ウェグナーも食卓用にはアームレスの方が使いやすいと考えていました。

 

しかし食事を終えて少しそのまま寛ぎたい時には、アームが合った方が良いとも考えていた為、その結果として同作の「ハーフアーム」が誕生しました。

 

椅子を大きく後ろに引かずに横方向から座れる丁度良い長さ。またゆったりしたい時に腕を置く為に、最低限度の面積のみをアーム両端に残しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異素材の組み合わせ、細部の処理、ユーザー目線の設計。自邸の為に生まれたダイニングチェアは、人々の共感を呼び、現在も世界中の食卓で愛され続けています。その美しいフォルムは使用しない時も凛とした佇まいを演出し、食卓と合わせる椅子としては勿論、リビングの一角に設置しても画になります。

 

コレクターズアイテムとしても、是非手に入れたい逸品。今回縁あって未使用保管品の入荷がございました！（※保管状態につきましてはオンラインショップよりご確認ください。）現品限りの在庫となりますので、是非この機会お見逃しなく！ご注文はお早めに♪

 

また現在祖師ヶ谷大蔵店では、画像でもご紹介の通りウェグナーの名作椅子『 CH88T 』も在庫しております。どちらも異素材をミックスさせた細身のシルエットが印象的ですが、現物を見比べて個性の違いを感じてみてください！