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パーシヴァル・レイファー Percival Lafer MP-41& MP-211 ラウンジチェア ブラジリアンミッドセンチュリー~南米が熱い!~
MP LAFER
MP-41& MP-211 Lounge chair
『南アメリカのミッドセンチュリー期の家具が熱い!』なんて話を、以前部長が語っていました。
その時は長いので話半分で聞いていましたが、いざ実物を目の前にし、その“熱”を感じると、何故今まで評価されていなかったのか不思議なくらいデザインが豊かで、これまで触れてきたミッドセンチュリー期の家具には無い魅力に溢れていたのでありました・・・。
アメリカの南に位置し南米と呼ばれるも、その多くはスペイン語やポルトガル語を話し、西洋支配の名残りを感じさせる南アメリカ大陸。
そこで生まれる家具は、熱帯特有の国民性から生まれる大胆なデザインのものが多く、特にミッドセンチュリー期のアイテムは、知名度が低いながらも優秀なデザイナーが手掛けたものが多数存在します。
今回入荷したものもその一つ。
南米が熱い!
ブラジリアンミッドセンチュリー期を代表するデザイナー“ Percival Lafer(パーシヴァル・レイファー)”は、ブラジル サンパウロの名門マッケンジー大学で建築を学ぶも、卒業後まもなく父が急逝した為、建築家としてのキャリアを途中で断念。
父の会社家業である家具会社であった『MP LAFER社』を引き継ぎました。
レイファーがデザインを手掛けた、こちらのMP-41とMP-211は1960年代頃に同社より発表されたもの。
共通しているのは、その逞く大胆なフレームと上質な革張りのシート。
覆いかぶさるようなシートからやや重たい印象を受けますが、中空にシートを浮かせる軽やかなフレームデザインにより、どちらも圧迫感が軽減されいてます。
MP-41はレザーベルトの上にアームまで一体となったシートを載せる仕様。
特にベルトを固定する丸棒のギミックは、かなり合理的で胸熱!
戦後の貿易自由化に伴い、当時は輸出コストを抑える為に分解・組立が容易に出来るモノづくりをしていたようですが、ここにもその片鱗が見て取れます。
MP-211は4本のフレームをプラスチック製のシェルに繋ぎ、クッションの四隅に設けたレザーロープをフレームに引っ掛ける仕様。
このロープ部分はデザインで、実際に負荷が掛かるのはシェルの部分となりますので、留め具として備わった木製のボールを短く調整をしない限り、ロープが千切れる心配はないかと思われます。
どちらも斬新なデザインながら、ゆったりとした贅沢な座り心地。
フレームも現在は伐採が規制されている無垢のローズウッド。
当時の中産階級向けに作られていたとは思えない豪華な造りに心が震えます。
南米のミッドセンチュリーのデザイナー達は他国のそれに比べ知名度が低く、不遇の時代を過ごしてきましたが、ここにきて再燃。
他人ながら正しい評価がされるというのは嬉しいですね。
アメリカやヨーロッパとはまたひと味違ったミッドセンチュリーの雰囲気を是非体感して頂きたいと思います。
MP LAFER MP-41
MP LAFER MP-211
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