Herman Miller
Armshell Chair of Parchment

 

 

ここ数日で気温が25度を超える、いわゆる夏日がぼちぼち出てくるようになって、外にあった黒い塗装のアイテムに触れたらヤケドしそうになりました。地味に侮れません。

 

それで連想という訳ではないのですが、私たちが家具を選ぶ際に避けては通れない要素としてある、色。

 

今回は人気のあるビンテージでもとりわけ引く手あまたなカラーのアイテムのご紹介。

 

一体どうしてみんながこぞって欲しがるのか。その理由を少しでもお伝えできれば嬉しいです。

 

 

 

生活に関わる、色

 

 

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少しでもインテリアに興味のある方ならば、イームズという言葉は聞いた事があると思います。

 

チャールズ・イームズ、そしてレイ・イームズ。夫婦である二人はプロダクトデザインから建築、映像作品など多くの作品を共に手掛けています。今回のアームシェルチェアは、その二人によるデザインです。

 

 

 

 

 

 

モダンデザインの源流ともいえるバウハウス思想をアメリカで体現した、クランブルックアカデミーでの人脈や、アメリカモダンの立役者であったハーマンミラー社との邂逅とアイテムに関わるエピソードにも事欠かない二人は正にミッドセンチュリーの中心人物です。

 

そんな二人のアイテムはビンテージだととても人気が高く価格もそれ相応になるのですが、比較的取り入れやすいアイテムが今回のシェルチェア。それには工業生産によって大量に造られたマスプロダクトアイテムだという理由があります。

 

 

 

 

 

 

1948年に行われたローコストな家具の国際コンペにて受賞したシェルチェア。デザイン当時は金属のシートであったためそのままでの量産は難しかったようです。

 

金属と比べて安価であり、自由な造形が可能である新素材プラスティックを採用する事で1950年に発売に至っています。

 

 

 

 

 

 

同じ二人の椅子でプライウッドで立体的なシートを実現したLCWやDCWといったモデルも人気ですが、二人にはこれで実現しなかった一体成型のシートという野望がありました。

 

人という重しが座面を固定したままに、背もたれに強い負荷がかかると引き裂かれるようにヒビが入ってしまう、座面と背もたれの境目。プラスティックだけでは耐えきれないその負荷は、ガラスの繊維を封入する事で解決へとたどり着きます。

 

無機質なプラスティックが、まるで生き物のような曲線を描くインテリア。それまでになかったデザイン、安心して使える堅牢性、そして多くの人が手に取れる価格と隙のないアイテムは、多くの人の心を揺さぶる衝撃となって受け入れられました。

 

 

 

 

 

ガラス繊維(Glass Fiber)で強化した(Reinforced)プラスティック(Plastic)、すなわち(G)FRPは、ガラスゆえ光の透過性があるため、他のプラスティックアイテムとは異なる風合いになっています。

 

ちなみに生産数が少なかったり、コントラクト(200脚以上の同時注文)でないと選択できないようなレアカラーは、恐れずに言うならばとても高価。(買取も頑張らせて頂きます!)

 

ですが比較的ポピュラーな色ならば値段もお手頃に。そして色が淡くなれば、よりガラス繊維ならではの「透け感」が楽しめるのです。

 

 

 

 

 

今回のカラーはその点ではベストチョイス。パーチメントと呼ばれるオフホワイトカラーです。

 

あまり馴染みのない名前だなと思い調べてみると、羊皮紙(ようひし)と呼ばれる紙の種類からきた色だという事が分かりました。

 

羊の皮をなめし、洗浄、削って出来上がる紙は古来よりヨーロッパをはじめ西洋で馴染みのあるアイテム。実際木のパルプから作られる紙が一般的になった今でも工房が残っているらしいです。

 

 

 

 

 

漂白したような白ではなく、温かみのある白。経年によって退色が起こっても、それほどイヤな感じを受けないのはこの色ならではかなと思います。

 

白に近い分、元の色の濃さに影響されずに光を通してくれる。手のひらを太陽にかざした時のような魅力的な光を楽しめるナイスカラーはそれほど多くありません。

 

 

 

 

 

多くの人が無理なく取り入れられるベーシックな色だからこそ数多く製造されたパーチメントカラー。そして多くの人が無意識に求めていた新しい何かを体現したからこそ今に残るデザイナーズプロダクト。

 

経年変化も味わいとして吞み込んでしまえるクリーンさを兼ね備えた、地味に侮れない1脚。

 

現行品も勿論素敵ですが、ビンテージでないと味わえないそのわずかな違い、楽しむなら今かも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

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