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ノル Knoll ブルーノ brno アームチェア チューブラー レザー ミースファンデルローエ デザイン Mies van der Rohe カンティレバーチェア ~ 理に適う ~
Knoll
brno arm chair
こんにちは。用賀店のふくです。
今日は名作としても知られる椅子をご紹介させて頂きます。
20世紀初頭に幅広い分野で起こった芸術運動として知られるモダニズム(近代主義)。
その中で生まれた、一際強い光を放つ1脚。
現代のデザインにも多くの影響を残している近代建築の父と呼ばれる人物が残した名品です。
是非最後までご覧くださいませ。
理に適う
こちらは20世紀モダンデザインを体現する家具メーカー“Knoll/ノル”の『brno/ブルーノ アームチェア』。
デザインを手掛けたのはモダンデザインのアイコン的名作を数多く手掛け、近代建築の3大巨匠としても名高いミース・ファンデル・ローエ氏。
brnoは1930年にチェコのブルーノにあるトゥーゲンハット邸を設計した際に生み出された椅子。
現在は世界遺産として登録され、彼の手掛けた代表的な建築としても知られております。
そんな特別な1脚の特徴としては、カンティレバーと呼ばれる構造にあります。
フレームはアームから脚先まで流れるような美しいラインを描いており、軽やかなルックスを実現。
一目見ただけでも美しさを理解させてくれる表情ではありますが、こちらはデザインの良さだけを追求したものではありません。
その真価は座り心地にあるんです。
レザーが張りこまれた厚みのあるシートは、しっかりとした弾力で印象としてはやや硬め。
包み込んでくれるような座り心地ではありませんが、居心地の良さは群を抜いています。
その秘密は着座の際に掛かる荷重により、フレームがしなることで生まれているんです。
しなりから生まれた揺れは非常に優しく、ロッキングチェアにも似た浮遊感。
座る姿勢を変えてもシートがしっかりと寄り添ってくれますので安楽性が高く、極上の居心地の良さを楽しませてくれる1脚と言えるでしょう。
確かな座り心地を実現しながら構造の美も楽しませてくれる特別な椅子。
過度な装飾を施していない点もミニマルで無駄がありません。
数々の名言を残しているミース氏。
彼の思想を実現し、この先も強い光を放ち続ける椅子のご紹介でした。
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