GETAMA
OAK Center Table

 

 

ニュース等でお聞きの方も多いかと思いますが、坂本龍一さんがお亡くなりになられたそうです。

闘病中と聞き及んではいましたが、突然のことに驚いております。まずは音楽を愛する者の一人として、謹んでご冥福をお祈り申し上げたいと思います。

 

ご家族や関係者の方は今悲しい気持ちの中にいらっしゃるかと愚考しますが、

多くのファンが、氏の音楽に出会えて良かったと「ありがとう」の気持ちを強く抱いています。

私はもちろん何かを代表して言えるような立場にはございませんが、愛され尊敬される人であったことは声を大にして伝えたいと思います。

ありがとうございました。

 

YMO等バンドメンバーの個性が融和した音楽はまた別の魅力があるのですが、

個人名義の音楽を耳にして思うのは、全てが私たちが暮らす世界から切り離された、小さな「世界」を感じさせてくれるという点。

 

日常の風景を描いていないという事では勿論なく、照明が落ちたコンサートホールの真ん中、落ちるスポットライトによって演者がクローズアップされるように、

聴衆がそれ以外のことを意識せずにすむような、研ぎ澄まされた音響の誘いがあります。

 

自分を表現する手段としてではなく、「音楽」のみに心を捧げた時に生まれる純粋な瞬間。

今回のテーブルを見た時に、不遜ではありますが共通するものを感じてしまいました。

よろしければ、その魅力をお伝えしたいと思います。

 

 

 

変哲のない、しあわせ

 

 

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今回はセンターテーブル。

幅は約150センチ、奥行きは84.5センチと、日本であれば通常ダイニングテーブルとして考える位の広さがあります。

 

製造したのはミッドセンチュリーのデンマークモダンを受け継ぐファニチャーブランド、ゲタマ(GETAMA)社。

 

 

 

 

 

 

ゲタマ社は元々ベッドのマットレスを製造していたメーカー。

ゲタマが存在するゲステッド村は北欧諸国の特徴の一つ、ギザギザになった湾岸の恩恵を受けていました。

 

日本でも三重県や瀬戸内海がそうであるように、豊かな海流がはぐくんだ海藻は丈夫で弾力がある天然素材。

海藻を使ったマットレスはその品質の高さから人気となり、名工房の多くが閉所してしまった今でも製造を続ける希少なデンマークのファニチャーブランドです。

 

 

 

 

 

「GE」dsted ゲステッド村の

「TA」ng   海藻(を使った)

「MA」tress  マットレスメーカー

 

という素直なネーミングがどこかホッとさせてくれる(笑)のですが、1899年創業の老舗は高い実力を持っています。

いつかこんなソファが置けたらな、と多くの人が憧れを描く北欧の名作ソファ デイベッド、そしてGE290。

この2つはどちらもゲタマ社の作品です。

 

 

 

 

 

 

今回のデザイナーであるハンス・J・ウェグナーとの関係性も深く、ポール・ケアホルムの作品をプロデュースした腕っこきのセールスマン コル・クリステンセンが立ち上げたウェグナーアイテムの販売組織 サレスコ(Salesco)のメンバーでもあったゲタマ。

 

優良なデザインは優良なメーカーの協力なくしては実現しません。ゲタマは主にソファやラウンジチェアを手掛けるメーカーとして活躍しました。

 

 

 

 

 

ですが面白い事に、時おり見かけるのが今回のようなテーブルやデスク。

 

これは想像の域を出ないのですが、ソファやチェアと合わせて必要とされるアイテムとしてデザインされたのではないかと考えています。

 

サレスコの中で担当する得意分野はあっても、お店を訪れた人や海外からの注文をワンストップで叶えるために相方として必要なテーブル。

 

 

 

 

 

もしそうであったとしても、手抜きどころか驚かせてくれるのがゲタマの凄い所。

 

もちろんテーブルとしての機能が最優先ですので、奇をてらうような悪趣味はありません。

 

ですが見ればみるほどにじわじわとその良さが伝わってきます。

 

 

 

 

 

 

天板はオークの無垢材を使用したもの。身の詰まった質量感、生命力あふれる杢目が特徴のオーク材はその表情も様々です。

 

荒々しいワイルドなものがお好きな方もいらっしゃいますが、今回は端正にギッシリと詰まったタイプ。側面を見るとその細やかさに思わずうっとりしてしまいます。

 

長い年月をかけてゆっくりと育った木をしっかりと乾燥させた、手間暇でしか作り出せない表情です。

 

 

 

 

 

 

巾はぎと呼ばれる材どうしを繋ぐジョイントも目立たず、細かく。

 

天板の角を取るR加工(面取り)も私が見てきた中でもトップレベル。

 

家具を選ぶ基準に「手触り」を挙げる人ならば、触るだけで幸せになれるレベルだと思っています。

 

 

 

 

 

そして全体のバランス。ピッタリ黄金比とはいきませんが、人が美しさを感じられるレクタングル(長方形)。

 

天板の厚みと脚部の太さは4センチと統一され、溢れる温もりと整った美しさを感じ取れる雰囲気に繋がっています。

 

 

 

 

 

ひと昔前であればセンターテーブルは応接セットのように同型のソファで囲んでという使い方しかありませんでしたが、時代は進みリビングダイニングというスタイルが生まれ、今ではテイストが異なるものを自分のフィルターを通してどう組み合わせるのか、という楽しみ方も生まれています。

 

会社としての財政状況、世界情勢、働く職人やデザイナーの家庭状況等、思うようなモノづくりが難しくなるような事が世界には溢れている中で、人の暮らしを繋ぐ家具という純粋な目線で作り上げられた、珠玉のテーブル。

背景のあるテーブルは、言葉は話すことなくともその佇まいで私たちの暮らしを支えてくれます。

 

沈黙の先にある音のように、妥協を削ぎ落とした家具。

自分のお部屋に世界を作りたい方にお勧め出来る、こんな素敵なテーブルはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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