Carl Hansen & Son
OW602 2-Seater SOFA

 

 

昨日は想像以上の寒さでした。

祖師谷大蔵店でも店内の暖房をつけているにも関わらず、手をさするスタッフが続出するほど。

日本海側から吹き寄せた冬本番の寒さはこれからも続きそうです。

 

冬至を過ぎ、なんだかんだでクリスマスイブ。年末年始、温かな気持ちで過ごせるよう準備はお済みでしょうか。

単純な寒さの事もそうですが、心の在り方を振り返るには奇しくも丁度良いタイミングではないかと思います。

 

部屋がそこに住む人を表す鏡だとするならば、今回のソファが表現してくれるのは奥行きのある「知性」。

至高と呼ぶに相応しい1台が入荷しましたのでご紹介させて頂きます。

宜しければ、最後までご覧いただけますと幸いです。

 

 

 

節制を知る、飛び越えた「普通」

 

 

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今回はカールハンセン&サン社から、2人掛けのレザーソファ。

 

デザイナーはオーレ・ヴァンシャー。正当なダニッシュモダンを継承する名デザイナーです。

 

 

 

 

 

 

時代を問わず人気のある北欧家具ですが、その中でも1940年代から1970年初め位までのいわゆる「ミッドセンチュリー」にデザインされたアイテムは珠玉ぞろい。

 

最盛期を迎えていた職人の高い手工技術、制約が少なく豊富であった良質な材料、そして戦後復興で高まる需要に高度経済成長による生活環境に対する意識の高まり。

 

当然求められる水準は上がる事はあっても下がる事はありません。その大多数の人の願いを実現出来るごく限られたデザイナーの結晶は、50年以上が経った今でも超える事が難しい金字塔になっています。

 

 

 

 

 

 

オーレ・ヴァンシャーは通好みなデザイナー。イームズやウェグナー、パントン、ヤコブソンといったインテリアに馴染みのない方でも知っているポピュラーなデザイナーかというと、失礼ながらそうではないと思います。その原因の一つとして、氏がコーア・クリントの跡を継ぎ、デンマーク王立芸術アカデミー 家具科の教授を歴任していた事があると思われます。

 

師でもあるコーア・クリントが提唱した、過去の名作を現代に使いやすくデザインし直す「リ・デザイン」の精神を受け継ぎ、後進を育てる職位に立ったヴァンシャー。個人の立場からの目線だけではなく、人気が高まってゆく北欧デザインの今後を左右出来る中心にいるからこそ、その北欧諸国全体を納得させる「正統」を貫き通しています。

 

本人の資質もあり、その作品には普通でありながら普通ではない、矛盾を超えた魅力が潜んでいます。

 

 

 

 

 

 

先述のデザイナーの多くが新しい技術を取り入れた当時の最先端を走っていたとするならば、ヴァンシャーが存在していたのはメインストリームのその中心。イームズ達の最先端も時が経ち今のスタンダードのひとつになっています。それでは当時のメインストリームは今にどう映るでしょうか。

 

今回のソファはとても贅沢でありながら、抑制の効いたデザインです。

木肌も良く色味も良い、オーク無垢材のフレームに艶やかなライトブラウンのレザーがあしらわれています。

 

ソファの内側がボリュームのある柔らかさを感じさせるのとは対照的に、ソファの外側は面が美しく映えるフラットに。

耐久性と質感のためには肉厚なレザーを使用しなければいけませんが、ムラ無く仕上がっているのはカールハンセン社の高い技術を感じさせます。

 

 

 

 

 

しかし、ただ外面がフラットなだけならばどこか窮屈なボックスソファとなってしまいますがこのソファからはそれを感じません。何故でしょうか。

 

いくつかの要素がありますがまずはその広がりのある印象から。脚部の間を計測すると前脚と後ろ脚でその幅が異なります。前脚が140センチに比べて後脚は129センチ。

 

この約11センチの差によって、正面から眺めた際に両脚が視界に収まるため、遠近感をより効果的に感じる事が出来る様になっています。

 

 

 

 

 

 

他にも、脚部とシートの切り替わる箇所に差が付けられています。その差わずかに1.5センチ。

 

前後に走る貫(ぬき)によって切り取られた空間が綺麗な長方形であれば無くなっているであろう緊張感のある美しさ。

 

無意識に響く、ほのかな傾斜は座った時の居心地の良さ、そして広く取られた脚下の空間を呼応してシート全体がまるで浮遊しているかのようなまとまりの良さへ使う人を導いてくれます。

 

 

 

 

 

 

高さは約75センチ、座高も約42センチと現代の標準と変わりないのにも係わらず、贅沢で、抑制が効いた品があり、置く部屋を選ばない軽やかさを持つソファ。

 

いたずらに誇張する事は無く、使う時にはただその心地良さを受け入れるだけで良い。

 

時には気づかれない位に繊細に、時には大胆に選択したデザインを違和感なくまとめ上げる手腕は、なるほど美しさに造詣の深い人々に愛される理由として十分なのだと実感出来ます。

 

 

 

 

 

 

ソファとしては沈み込みの少ない部類になりますが、ウレタンシートの上には丁寧にパッキングされた事が分かるフェザー、ひざ裏のアタリを軽減するようにフレーム側にもウレタンが配されるなど見えない所に細かな配慮も行き届いた素敵なソファ。だらしなさとは一線を画した、大人な寛ぎに相応しい1台です。

 

高価なソファが全て良いとは限りませんが、良いソファはその手間暇を納得させてくれる価値があります。

今回のソファも定価では115万円と値が張りますが、リユースならではのお求めやすい価格でのご提供です。

 

 

 

 

次のご紹介がいつになるのかわからない1台、大きく目立ったダメージのない良好なコンディションです。

その美しさを識る人にこそお勧めする、至高のソファ。是非この機会にご検討下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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