Cassina IXC.
TUNE Folding chair

 

 

 

暑い日は続きます。

 

経堂店に訪れる人の中にも汗をかいた冷たい飲み物を手にした人が少なくありません。

 

お部屋の中である程度快適に過ごすなら、冷房は必須な季節。

 

身体をいたわるためにはエアーコンディショナーを。

 

精神をいたわるためにはクールなデザインを。

 

今まさに評価が高まる80~90年代のデザインを楽しめる1脚が今回のご紹介です。

 

 

クールな「カタチ」

 

 

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さきほど挙げた80~90年代は、豊かな時代のひとつの節目。

 

おおよそ1991年ごろ、高騰していた地価が一斉に値下がりを起こした事で多方面へ経済的な影響を与えたバブル景気の崩壊。それによって日本は今後の在り方を再考するきっかけになりました。

 

神武景気やいざなぎ景気と、折々に波を描きながらも上昇していた日本の景況感はここをきっかけに下降を意識し、それによって市井の人々は何につけても本質的な価値やものを求めるようになった気がしています。

 

 

 

 

 

その瞬間だけ楽しむような享楽的なディティールはなりを潜め、より直観的に響く要素に絞られたデザインが増えてゆきます。

 

ですが家具というジャンルにおいてはそれはむしろ本分であり、時代を問わずにどれだけ機能に結びつくデザインを考え尽くせたか。それが大切です。

 

後年になって私たちの手元に残った名品たちには、時間のフィルターで風化しない魅力がある事を知る事が出来るのです。

 

 

 

 

 

モダンファニチャーブランドとして、世界的な認知を誇るイタリアの企業、カッシーナ。

 

日本ではその優れたデザインを紹介する立ち位置として、インターデコール社が正規代理店として活躍していました。

 

現在では名前をカッシーナ・イクスシーと変え、イタリアからのアイテムはもちろんオリジナルブランドとして企画したアイテムも多く発表しています。

 

 

 

 

 

 

今回のチェアデザインを手掛けたのは川上元美(かわかみ もとみ)氏。

 

東京芸術大学大学院を修了後、イタリアの名建築家 アンジェロ・マンジャロッティの事務所に3年間勤めています。

 

日本のプロダクトデザインを支えた中心人物の一人であり、家具であればイタリア生まれ日本育ちとも云われるアルフレックスや飛騨産業、日進木工から作品を発表。

 

建築物も手掛けており、首都高湾岸線 大黒ふ頭~扇島間をつなぐ鶴見つばさ橋は構造物でありながら、まるで楽器のハープのような優雅さを感じる佇まい。お車で通行の際は是非眺めて頂きたいスポットです。

 

 

 

 

 

今回は折りたたみが出来るフォールディングチェア。BRITZ(ブリッツ)という前モデルは1981年、TUNEは1995年以降のモデルです。

 

折りたたんでしまえば、横目にはまるで空中に記号をひと筆書きしたかのようなフォルムへと変貌します。

 

全体として迷いのない形。アルフレックスのNTチェア、飛騨産業のSEOTOシリーズに共通する印象です。

 

角が尖りすぎて前衛的というわけではないのに、鋭角的なアームとほんのりとした全体の丸みがメリハリを効かせている、素敵なデザインです。

 

 

 

 

 

 

 

同様の形態で現在販売されているBRONX(ブロンクス)はフレームが楕円に、表面仕上げも艶消しになっていますがこちらは四角柱にツヤツヤのクローム。

 

BRONXがビジネスユース寄りだとするならば、今回のTUNEはよりパーソナル。

 

バランスの良い上品さはミニマルさをより感じる仕上がりになっています。

 

 

 

 

 

 

 

フォールディングという収納に優れた機能を持ちながら、より高い快適性へ。

 

アーム付きという、折りたたみ椅子=間に合わせのパイプ椅子というイメージでは結びつかない発想はとても価値のあるもの。

 

フレームに纏わせたブラックカラーはインテグラルポリウレタンという樹脂。

 

しなやかに曲がり身体を受け止める心地、小気味よいざらつきはお好きな方がきっといるはずです。

 

 

 

 

 

実はこのチェアのデザイン自体は1977年という更に昔に発表されたもの。

 

AIAというアメリカ建築家協会主催のコンペで1席を取ったものの、製造メーカーや経営陣の交代などで発売までに約5年の年月がかかったそうです。

 

それでも発表から名称変更や仕様変更を経て、今なお製造されているフォールディングチェア。

 

「使いたい」という人が居続けなければありえない事です。

 

本質を求めた結果、80~90年代を代表するといっても過言ではない評価を得た名脚。

 

このカッコよさ。是非この機会に楽しんで頂ければと存じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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