Fritz Hansen
Arne Jacobsen’s chair

 

 

アントチェアや、セブンチェア等、憧れの北欧空間にしたいとき、ほぼ占拠するアルネ・ヤコブセンの椅子たち。時代を先取りし、当時では考えられないような彼がデザインしたチェアが、今では北欧の日常であり誇りでもあります。

北欧の家具デザインに欠かせないのはアルネ・ヤコブセンだけでなく、Fritz Hansen社もまた然り。彼とFritz Hansen社はお互いにとってなくてはならない存在でした。Fritz Hansenがコンセプトとする、【シンプル】【機能性】【革新性】【永遠性】。この4つはFritz Hansen創業当初からあったものなのか、ヤコブセンから影響を受けてできたものなのか、分からなくなるほど、彼がデザインした家具はこの4つのことが誠実に貫かれています。

 

 

ヤコブセンが大事にしたのは4つのコンセプト

 

 

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そんな彼がデザインしたFritz Hansen社の2種類のチェアが学芸大学店へ。入荷したのは『3103 / Ｔチェア』、そして『GRAND PRIX / グランプリチェア』。彼のデザインする椅子はとにかく【シンプル】。モノクロのシルエットだけで「これは〇〇チェアだ」とすぐにわかります。こちらをまずは1脚ずつ少し紹介しますね。

 

 

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こちらは『3103 / Ｔチェア』。実はＴチェアはとっても希少！というのも、70年代に生産中止になり、現在は作られていないシリーズなんです。ヤコブセンがデザインしてきたチェアと比べると際立って単純なデザイン。そこがまた個性と言えます。人気の高さからいつか復刻されそうですが、やっぱりオリジナルは1脚持っておきたいところです。スタッフも良いな良いなと洩らしています。

 

 

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お次は『GRAND PRIX / グランプリチェア』。本来は4130chairという名ですが、1957年ミラノのトリエンナーレでグランプリを受賞した事で『グランプリチェア』と呼ばれるようになりました。そのままの意味ですが、実際その名に相応しいので言うことはありません。グランプリチェアの特徴はY字の背もたれ。曲線の広い背もたれが身体のラインにしっくりと馴染んで、座り心地が良い。昔からずっと変わらず人気のある椅子というのは、デザインも、座り心地もどちらも兼ね備えているものですね。Yと言えばウェグナーの『Yチェア』が思い浮かびますが、この2人実は、上司と部下の関係でした。いい影響を受け合っていたのかなと思ったり。

 

 

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ちなみに今回入荷したグランプリチェアはシートパディング仕様のモノ。フルパディングはよく見るのですが、こちらのタイプが中々見つからなかったです。オーダーアイテムかもしれません。

 

 

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この2脚、どちらもスタッキングが可能です。いつもはスタッキングして仕舞っておいて、必要な時に出す。【機能性】も良し。スタッキングする椅子って少しチープになってしまうモノが多いですが、彼のデザインする椅子はそんなことありません。むしろスタッキングした姿すら美しいです。同じ椅子が入荷しなかった為、その姿をご覧頂けないのが残念…。ぜひ検索してみてください。

 

 

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デザインの世界で初めて背座一体の三次元曲面を実現したアルネ・ヤコブセンならではの【革新的】なデザインは今ではたくさんの椅子に使われています。

 

 

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値段は張りますが、デザイナーズ家具は決して無駄な買い物ではありません。当時に製造された椅子の値段の跳ね上がり方から見てもその価値は分かると思います。こう考えると、彼のデザインした家具は【永遠性】。いざ、手放すというときにまた次の時代へと受け継ぐことができます。流行などに左右されない永遠の椅子をぜひ入手してくださいませ。

 

 

 

 

Fritz Hansen Ｔ chair

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fritz Hansen GRAND PRIX chair