Denmark FDB Møbler Chair J39
Beech wood Red color ’73 vintage

 

 

本日はデンマーク ” エフ・ディー・ビー・モブラー / FDB Møbler ” （ 後の ” クヴィスト / Kvist ” 社 ） から、庶民の為に製作されたと語り継がれる巨匠 ” ボーエ・モーエンセン / Borge Mogensen ” デザインによる名作チェアのご紹介です♪

 

 

 

簡潔で無駄を削いだシェーカースタイルの名作チェア！

 

 

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「 F.D.B 」とはデンマーク生活協同組合連合会 ( Fællesforeningen for Danmarks Brugsforeninger )の略称で、デンマーク近代家具の父と称される ” コーア・クリント / Kaare Klint ” が監修を担い、その時開発責任者、兼企画デザイン等を担当していたモーエンセンを中心に「 丈夫で、美しく、機能的 」という信念に基づき「 シンプル、且つ実用的でデザインの良い家具を手頃な価格で提供する事 」という当時としては画期的で、過酷な開発条件を下、家具部門として1942年に誕生しました。

 

 

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元々、1866年に地域神父のクリスチャン・ソンネによって始められたこの組織は一般の人たちの日常生活に寄与する事を根差した協同組合。インテリア事業の角度から、デンマーク国民の消費者生活レベル向上が図られました。

 

モーエンセンが初代代表、続いて二代目に ” ポール・M・ヴォルタ / Poul M. Volther ” が就任し、良質で廉価な家具が数多リリースされました。本国民の5人に1人が所持したという逸話を持つ、ヴォルタの「 J46 」チェアや、ウィンザータイプの定番となった「 J52 」シリーズ等… 数々の名作が輩出されています。

 

以降、同組織は惜しまれつつも80年代に一部の生産を中止し、近年まで家具生産を縮小しておりましたが、熱烈な支持を受け約30年もの沈黙を経て、2013年に再始動しました。

 

 

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こちらも北欧家具を語る上で欠かす事の出来ないモーエンセンの代表作の一つで、一般市民に広くに受け入れられる事をコンセプトとして、1947年にデザインしたダイニングチェア『 J39 』。

 

 

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僅か20歳で家具マイスターの資格を得て、職人としてのキャリアをスタートさせた彼は、大衆視点のデザイン、不必要な部分には高級材を使用せず、機能美を追求した数多くのチェアやテーブル、収納家具を数多く残してきました。そのプロダクトはどれも無駄を削いだ簡潔な美しいシルエットが特徴で、住居は勿論、学校やオフィスといった商業施設等でも色褪せる事なく今日まで親しまれてきました。

 

 

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前述通り、オリジナルとなる本作は同社によるものですが、後に ” フレデリシア / FREDERICIA ” からもリリースされ、この日本でも広く知られています。

 

数々の試行錯誤を重ね、戦後間もない時代に多くの市民に支持され、愛された名作椅子… シートには編み込まれたペーパーコードを配し、適度な弾力で心地良いと使う程に使い手に沿った人型へと変化し、長時間の着座でも快適な座り心地を提供してくれます。

 

 

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正方形の座枠や貫等のフレーム構造はシンメトリーにデザインされている為、強度も高く、見た目も美しく仕上がっています。またバックレストに凭れた際も体型に関わらず背中にフィットするカーブと適度な傾斜が設けられており、シンプルながら機能面においても大変優れています。

 

飾らないその素朴な佇まいは、幅広いインテリアテイストにも溶け込み、ダイニングテーブルやデスクといった様々なシーンで活躍が期待出来ます。

 

 

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フレームは耐久性に富んだビーチウッド。よく知られるナチュラルな白肌のものとは違い、フレームが着色されながらも杢目の表情が伺える73年製後期の大変希少なレッドver.で、一際可愛らしい装い。

 

座り口のペーパーコード下のフレームにはFDBの証となる刻印が存在し、背面の貫にもメタリックなシールが現存したオリジナルモデルです。

 

当時の編み込みは緊くコードも撚も細かく丈夫で、懸念されるシートの弛みもありません。40年以上経過したビンテージならではの風格と現行品とは一味違ったディティールを携え、お手入れする事できっと愛着も湧いてきます。

 

使ってこそ輝く「 用の美 」と云われるものの、経年のわりにコンディションは良好。画像の通り目立った傷や汚れはありませんので、コレクターズアイテムとしてもお薦めです！

 

 

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ミニマリズムを感じさせるデザインは、本国を始め世界中の人々から「 The People’s Chair（ ピープルズチェア ＝ 皆の椅子 ）」という愛称で長年親しまれるベストセラー であり、モーエンセンの師でもあるクリントとシェーカーからの影響、そして彼ならではの「 簡素で誠実なデザイン 」が色濃く反映された一脚と言えます。

 

あまりビンテージの北欧家具に造詣がなくても、この愛苦しい佇まいに心打たれる方も多いのではないでしょうか？　私も赤い家具を真っ先に取り入れようとは思った事ありませんでしたが、これは寧ろその逆ですね。 wW

 

カジュアルな中にもエレガントな雰囲気も漂う、誇り高きダニッシュデザインの系譜を継承した由緒正しい歴史的名作チェアは如何でしょうか？ （ 参考価格：￥86,400～105,166- / FREDERICIAの現行 ）

 

 

 

 

 

 

 

 

※同じくビンテージの FREDERICIA『 J39 』もストックしておりますので、是非こちらもご覧下さいませ！