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コーリアン・リー Kho Liang Le スタッキングチェア Model307 チーク材 プライウッド オランダ ビンテージ ~オリジナリティを忘れずに~
Kho Liang Le
Stacking Chair Model.307
オランダのミッドセンチュリー家具と聞いて、すぐいくつか浮かぶ方はかなりの家具マニアと思われますが、実際アメリカや北欧、イタリアなどと比べてややイメージしづらいところがありますよね。
ですがオランダはれっきとしたデザイン大国。
バウハウスにも影響を与えたと言われる『デ・ステイル De Stijl』という潮流は装飾的なディテールを否定し、近代デザインの基盤を作ったと言っても過言ではありません。
そんな興味深いオランダのビンテージチェア。量産品と言えど、やっぱりちょっと個性的です。
オリジナリティを忘れずに
オランダで活躍したインドネシア出身の工業デザイナー“コーリアン・リー Kho Liang Le”は、代表作としてアムステルダムのスキポール空港の空間デザインで知られています。
氏が手掛けたクリニックやショールームのアーカイブが残されていますが、「整然としてクリーン」といった印象を受ける洗練されたデザインと感じました。
図録とか売ってないのでしょうか。かなり気になる存在です。
こちらは50年代から80年代にかけてロングセラーを誇った300シリーズのスタッキングチェア『Model.307』です。
学校や公共施設などに納入されることも多かったようで、プライウッドとスチールフレームの素っ気ない外観からは「大量生産らしさ」を感じるものの、どこか可愛らしさも垣間見えます。
300シリーズにはアーム仕様やノンスタッキングタイプなど様々なバリエーションがあり、こちらの『Model.307』はスタッキングと横連結が可能で、前身モデルよりも背もたれが大きくなっています。
個人的にはこの307が一番バランスのいいスタイルをしていると思います。
艶やかなチークと青みがかったグレーの好配色。
ブラックほど重たくないし、学校っぽいシルバーでもない、適度な小慣れ感でご自宅に迎えやすいと思います。
オランダのデザインは隣国ドイツに通じる「合理性」が感じられます。各モデルを共通フレームにすることで生産効率を高め、仕様変更も容易だったと思われます。
しかし、前脚のカクッと曲がった先端部分や、背もたれのフレームは三角形と、遊び心が感じられるディテール。
ただの量産品で終わらせないセンスの高さが光っていますよね。
ただ合理的なだけでなく、独特の美意識を加えることも忘れないオランダのデザイン。
近年再評価の機運が高まっているだけに、ビンテージ家具も手に入り辛くなっていくのではないでしょうか。
ありふれたビンテージやインダストリアルに飽きてしまった方にご検討頂きたい一脚です。
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