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マシュー・マテゴ デザイン Mathieu Mategot 1950’s ビンテージ アイアン パンチングメタル マガジンラック フランス 希少 ~ normal but not normal ~
Mathieu Mategot
1950’s vintage magazine rack
こんばんは。用賀店のふくです。
用賀店に非常に珍しいアイテムが入荷いたしましたのでご紹介させて頂きます。
品物としてはマガジンラック。
素材に用いられたのはアイアン。
普遍的にも見えるこちらのアイテムは約70年前に作られたものとなり、デザイナーもついております。
一見、普通?にも見えてしまいますが、生産における効率性と芸術的な美学の融合を実現したモダンデザインとも称されるプロダクトなんです。
今日はそんな名品の魅力に迫っていきますので、是非最後までご覧くださいませ。
normal but not normal
こちらはミッドセンチュリー期に活躍したフランスの家具デザイナー兼、タペストリーデザイナーの“Mathieu Mategot/マシュー・マテゴ”がデザインを手掛けたアイテム。
当時のオリジナルビンテージとなります。
シンプルなデザインと年月を重ねたことで纏った風合いが見事に調和し、現代においてもその輝きを失っていないことが伝わってきます。
何が珍しいのかというと、、、
1950年頃、デザイナーでもあるマテゴ氏はモロッコに家具の工房を構えておりました。
そこでは現在でも復刻され販売が続いている数々の名作を生み出し、世界中で高い評価を受け続けているのですが、1956年にモロッコがフランスを独立したのを機に閉業。
その後1959年には家具つくりを辞めていることもあり、僅か数年間しか製作されていなかったこともあり、当時のオリジナルには中々出会えないんです。
彼のデザインの特徴としてはperforate metalと呼ばれる穴の開いた素材を自在に操り家具をデザインしていることが挙げられます。
こちらのマガジンラックは鉄のフレームに曲げたパンチングメタルを固定した非常にミニマルな構造。
細部を見るとハンドルとフレーム上部に捩じりのデザイン、脚先は緩やかな円を描くシルエットとミッドセンチュリー期らしさを感じさせます。
また、パンチング部はよく見ると丸と菱形の穴が連続したあまり見る事のないパターンとなっております。
これにより見る角度によってグラデーションや揺らぎなど、動きのある表情を実現しているんですね。
サイズ感も良いので扱いにくさや時代の遅れなどを感じる事は無く、長く愛用の出来るプロダクトといった印象です。
普通だけど普通じゃない。
マテゴ氏がパンチングメタルを使い始めたのは1940年代という話もあります。
そこも非常に興味深く、ユニークなアイテムの多いミッドセンチュリーデザインの走りなのかもしれません。
そう考えると1950年代以降に活躍したデザイナーたちに多大な影響を与えていたと予想できますね。
万人受けするとは言えないマテゴ氏の作品ですが、その優れたデザインセンスと希少性から高い人気を誇ります。
探されていた方はこの機会にご検討くださいませ。
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