Ishinomaki Laboratory
ISHINOMAKI HIGH STOOL

 

 

 

”戦争の勉強をしなさい”

古着屋時代の大先輩に言われた言葉です。なぜデザインが生まれたのか、なぜそういう服があるのか、なぜそういうカルチャーがあるのか、なぜそういう音楽があるのか。

当時は不思議に思ってしましたが、年々、意味を理解しつつあるように感じます。

戦争を機に家具の世界も大きな変化と成長を遂げ、ミッドセンチュリーデザインが生まれました。

 

本日ご紹介する、石巻工房 ハイスツールは東日本大震災を機に生まれたプロダクトです。

戦争と震災。まったくの別物では御座いますが、共通点はあるように感じます。

 

是非最後までご覧くださいませ。

 

 

 

震災とデザイン

 

 

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石巻工房 / いしのまきこうぼうは、東日本大震災で被害を受けた宮城県石巻市沿岸部の商店街で誕生した家具工房です。東京のデザイナーを中心とした有志が復興のために補修道具や木材を提供し、自由に使える「地域のものづくりの場」としてスタートしました。

また、製品の多くは地元の人たちとのワークショップを通して生まれ、被災を背景に生じた材料と技術の制約が、シンプルで機能的かつ愛着の沸くデザインを生みだしています。

東京での展示会をきっかけに、英国、ドイツ、オーストラリア等、各国の業界メディアから注目され、現在ではシンガポールや英国、米国など世界中のインテリアショップで取り扱われています。

 

 

 

 

 

本日ご紹介する「石巻スツール」は、震災後、仮設住宅で踏み台や靴を履くときの椅子を必要としていたことから生み出されたスツール。アメリカの家具メーカー「ハーマンミラー」が、住民や小学生用のワークショップのために簡単に組み立てられる冶具を提供したことで、ワークショップで220台が製作され、その多くが仮設住宅で使用されました。

屋内外どちらにも置ける軽やかでコンパクトなデザインは、現在ではご自宅やオフィスやカフェなど幅広いシーンで使用され、石巻工房の代表作となっています。2015年にはイギリスのミュージアムV&Aに永久保存されました。

 

 

 

 

 

冒頭でもお伝えした通り、元々家具ブランドとしてスタートした訳ではありません。

寿司店で職人として働いていた千葉隆博氏と建築家の芦沢啓治の2人が震災後、行政が家の修復をしてくれるのを待つしかない状態だった石巻市の状況を見て、自分達で家の修復や家具製作が出来るよう家具の作り方や道具の使い方を教える、DIYワークショップを開催したのがきっかけでした。

 

ワークショップでは夏祭り上映会のためのベンチを地域の人達や石巻工業高校の生徒たちも「課外授業」として参加し50脚のベンチが製作されました。

 

そういった石巻工房の活動を知った、米家具メーカー「ハーマンミラー」が世界中の自社工場から選抜した15人の職人を連れて、家具のワークショップを開催。『デザインとは問題を解決すること』をキーワードに道具の使い方や新しい物を生み出す楽しさを被災者に伝えた事が、この石巻スツールの誕生、そして後の躍進に繋がったのです。

 

 

 

 

 

被災直後の現場でも対応できるよう、製品の材料には耐久性と強度があり加工性に優れた2×4規格のレッドシダーを主に使用。、曲線の入ったデザインや特殊な材料は使わず、塗装もしない。ビスも見せたまま。やる気になれば真似して作ることもできるようなシンプルで簡素な作りが石巻工房の魅力。

この石巻スツールも、シンプルで温かみのあるデザインが印象的。雨風に強く、テラスやガーデンなど屋外での使用やカウンターに合わせたり、コンパクトなカフェテーブルとしてのご使用や花台など様々な場面での活用が出来るプロダクトです。

 

 

 

 

 

工房長である千葉隆博氏はこう語ります。「街を変えるというよりは、人々の意識を変えていきたいですね。震災で一度リセットされてしまった今、新しいやり方で商売する必要があると思うのですが、むしろ震災前の暮らしに戻ることで安心してしまっている人も多いんです。」

震災後、全国各地から支援物資が届き、衣類も食料も、待っていればタダでもらえて得。だから買わないでおこう、という悪循環が生まれてしまったそう。ホームページでは2012年から一切、「復興支援」や「被災地」という言葉を使わずに活動しています。

 

 

 

 

 

DIYはもともと第2次世界大戦で被害を受けた英国のロンドン市民が、自分たちが必要なものを自分たちの手で作ろうと始めた運動。数多くの芸術やデザインは戦争を機に大きく変わり、成長をしています。

この石巻スツールも震災”復興”のための物では無く、震災を機に生まれた新しい”デザイン”なのかも知れません。10年後、50年後、100年後、被災地で生まれた石巻スツールはひとつの歴史になっているはず。

 

デザインする事。

それは間違いなく、力強く前向きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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